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-佐野side-
佐｢っ…ん…｣
ふわふわと意識が浮上する。
ぼやける視界に映るのは、真っ白な知らん天井。
頭がボーッとして、あんまり状況が飲み込めへん。
草｢…お、晶哉？起きたん？｣
佐｢ぁ……りちゃ…くん……ぼく…｣
草｢覚えてるか？お前トイレで倒れてんで。｣
佐｢……あぁ…｣
そういえばそうやった。
あの時、リチャくんに凭れたまんま意識飛ばしたんや。
所々曖昧な記憶が呼び起こされて、ちょびっと溜め息。
仕事、ダメにしちゃってんもん。
悔しいよ、そりゃ。
けど、救急車で運ばれたあと手術したって聞いたらな、死なんで良かったって思う事にしたで。
リチャくんが救ってくれた命やからね、これからいっぱい恩返しせな。
小｢なぁ、晶哉！お前がなった病気、別名イケメン病って言うねんて！｣
福｢え、何それ何それっ！｣
佐｢っ…ふふ、うるさい…｣
末｢小島、うるさいらしいで。｣
福｢こじけん残念ーっ！｣
佐｢くふ…っ…大晴、くんも…うるさい…｣
福｢えぇーっ！｣
正｢あらら、ドンマイやな大晴。｣
いつも通りにしてくれる皆のやり取りに笑いながら、思った事。
肺に穴が空くって、言葉だけで恐ろしいなって。
…でも、イケメンって証明されたなら、これもいい経験やったんかな？
まぁ、助けてくれた人に申し訳ないし言わんけどね。
佐｢リチャくん…？｣
草｢ん？｣
佐｢ありがと、な…？｣
僕の体調に一番に気付いてくれて、ありがとう。
命を助けてくれて、ありがとう。
色んな事に、ありがとう。
そんな気持ち全部乗せて言うたらな、可愛らしいエクボ見して"無茶は程々に"って微笑むから…
これからは、リチャくんだけには何でも相談しようって思ったよ。
やって、僕の命の恩人やもんね。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
