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-小島side-
パークでいっちゃん大きいお土産屋さん。
白マント衣装の斗亜に似た可愛いキャラのキーホルダーを見つけて、ジェットコースター付き合わされた腹いせに財布を出すのは大晴で…
それから、どうしてこうなったんやったっけ。
小｢っ…大丈夫ですかっ？出口こっちです！｣
『ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…すみません、ありがとうございますっ…！』
福｢こじけんー！こっち妊婦さんおる！｣
小｢マジか、とりあえずタオルで口塞げ！赤ちゃん苦しなってまうぞ！｣
福｢っ…わかった！｣
出火元はどこやったのか。
そんなん、今となってはどうでもええ。
煙で薄暗い店舗の中、逃げ遅れた人達を大晴と2人で外に出す。
正面の出入口は、もう使えへん。
ショーウィンドウを叩き割って作った道が、ここにおる俺達の唯一の希望やった。
福｢ちょっと足元危ないで？お腹大っきいから…｣
小｢ええよ、俺抱えてくわ。｣
建物の一番奥。
レジ前で大晴が見つけた、臨月近い妊婦さん。
煙吸って赤ちゃんに何かあったら大変やし、タオルを口当てとってもらって、お姫様抱っこでヒビ割れたガラスの隙間から外に出る。
もう人の気配は無かったし、これで全員救出できたやろ。
妊婦さんを少し離れたとこにあるベンチまで連れてって、後は大晴に声掛けて俺らも早よ逃げようって。
…でも。
『息子がっ…まだ中にっ…！』
小｢…え？｣
彼女は、小学校低学年の息子さんと一緒に来てたらしい。
お兄ちゃんになるんやってワクワクしながら、弟妹の誕生を今か今かと待ちわびて。
そんなん…
そんなんさ。
小｢っ…俺が必ず見つけてきます。お母さんは待っとって下さい。｣
…また、走り出すしかないやんか。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
