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-正門side-
正｢っ…ごめんなさい…｣
草｢過ぎた事はもうええ。でも、ヤバいな…そのお土産屋さん、多分火元や。｣
正｢ｯ…えっ…！？｣
草｢無事に出れてるとええけど…｣
リチャくんの言葉に膨らむ後悔。
いつの間にか辺りは人気も疎ら。遠くから消防車のサイレンが聞こえる。
…もし、2人が逃げ遅れてたら。
そんな途方もない不安が、俺を駆り立てる。
でも、出口の方から走ってきた警備員さん達に急ぐよう促されて、リチャくんにも腕を引かれて。
草｢正門っ！｣
正｢っ…｣
草｢2人ならきっと大丈夫やっ！行くでっ！｣
こじけんと大晴の姿が見えへん恐怖の中。
溢れそうな涙を堪えながら、後ろ髪を引かれる思いで退園ゲートの方に走った。
佐｢あ！リチャくん帰って来ましたよ！正門くんもおる！｣
草｢悪い、遅なって。…末澤どんな感じ？｣
末｢平気。軽く捻っただけやし。…てか、小島と大晴は？｣
草｢あー、ちょっとはぐれてん。｣
佐｢え、何それ大丈夫なんっ…？｣
ゲートを抜けてすぐ。
同じ様に避難した沢山の人達と、数台の救急車や消防車。
そんな混乱の中で、地面に敷かれたブルーシートに片足を伸ばして座る誠也くんと、その足を冷やす為の氷嚢を手にした晶哉と合流。
せやけど、2人が欠けてたら意味ない。
6人揃わな、安心出来ひんよ。
それは多分、皆同じ気持ちで。
出口の前、4人で固まったまま…
俺達はずっと、見えへん2人の姿を探し続けた。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
