紫&橙×火傷 ページ35
-正門side-
正｢っ、どこっ…どこおるん、皆っ！！｣
鳴り響く非常ベル。
逃げ惑う人々。
滝のように流れる汗が、髪を伝って目に染みる。
俺が叫ぶ声は果たして、大切な人達に届いているやろうか。
メンバー6人、プライベートで遊びに来た某有名テーマパーク。
楽しい空間である筈のこの場所が、まさかこんな大混乱になるやなんて。
草｢っ…正門！｣
正｢リチャくんっ！皆はっ？｣
草｢もう退園ゲートおる！末澤が逃げる時に足挫いて、佐野がついててくれてる。正門も早よ行くで！｣
正｢っ…待って！こじけんと大晴が居らんくてっ！｣
草｢はぁっ！？お前ら一緒にパーク回る言うてたやんけ！｣
ホンマに、後悔しかないよ。
さっき2人とはぐれた事。
遡ること、つい数十分前。
大晴に無理矢理絶叫系に乗らされて俺ら2人はヘロヘロで、ちょっと休憩しようって座ったベンチ。
そしたら目の前にお土産屋さんがあってな、"斗亜に似てる子おる！"って途端に元気になったこじけんが、大晴引っ張ってそん中入ったんよ。
でも、俺はもう疲れ切っちゃってて。
飲みもんでも買おうと思って、ベンチ挟んで反対側にある売店に行った。
どうせ、すぐに戻るからって。
けど…少しして、パークの様子が可笑しくなったんや。
沢山の人がこっちに向かって走ってくる。
しかも、かなり慌てた様子で。
手に抱えてたジュースを落とす程の止めどない人波に流されながら、"火事やーっ！"って声を聞いて今の状況を理解した時には、真っ先にメンバーの顔が浮かんだ。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
