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-佐野side-
初めてやった。
メンバーの前で泣きじゃくったのは。
子供みたいにわーって声上げて、"真っ先に頼らんでごめんなさい"って、"自分の事大事に出来んくてごめんなさい"って。
もう無我夢中で縋りついたらな、小島くんも泣きながら抱き締めてくれた。
俺らこそ気付かんでごめんなって、そんな風に優しく。
小｢っ…ホンマ、痛かったよな…こんなんなるまでして…っ…｣
佐｢…っ…痛かったｯ……僕…っ…痛かった…ｯ…｣
草｢せやんなぁ…っ、1人にしてごめんなぁ…｣
後ろから温かい掌が頭に乗っかる。
その後、リチャくんの指先が手首の傷をなぞって、ｽﾞｷﾝｯと胸が痛んだ。
こんな事、もうしたらあかん。
この人達を、これ程までに悲しませる事なんか。
止まらへん涙を流しながら、それだけはこの弱い心でも固く決心した。
正｢ただいま戻りました〜……わ、晶哉泣いてる…え、こじけんも？｣
末｢っ…｣
福｢…ほら、誠也くん。｣
小島くんの衣装の肩が僕の涙と鼻水まみれになった頃、戻ってきた正門くん達。
大晴くんに引っ張られて僕の前に連れてこられた誠也くんの手には、包帯とサージカルテープ。
末｢ん。｣
佐｢っ…な、に…｣
末｢…手、貸して。｣
言われるがまま、おずおずと内っ側を上に向けた左腕を差し出す。
…相変わらず、汚い傷。
でも、誠也くんは何も気にせんと、真剣な表情で丁寧に包帯を巻いてくれて…仕上げに端っこをテープで止めた後、ふっと優しく笑った。
"さっきキツイ事言うて悪かった"って、ちょっとだけぶっきらぼうに。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
