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-草間side-
佐｢っ……僕、は…｣
ぽつり、ぽつり。
今にも消え入りそうな声で、紡がれる言葉。
晶哉が話してくれたのは、こっちまで胸を抉られるような、そんな日々。
人が、この世の中が、全部敵に見える。
誰も信じられへん。
自分すらも見失って、空気に溶けたみたいに何者か分からなくなる。
辛くて。
苦しくて。
耐えられへんくて。
唯一、手首を傷付けることだけが、自分の存在を確認する"精神安定剤"だったなんて。
佐｢…っ…ごめん、なさい…｣
小｢謝らんでええよ。てか謝るな。…俺らが惨めになるだけや。｣
草｢小島。｣
小｢だってそうやん。リチャくんやってそうやろ？名前も出さん、顔も出さん、やのに悪口だけは吐く。そんな奴らに、俺らが負けてんで？…惨めやって。｣
佐｢っ…！｣
お前には、俺らAぇのメンバーと関西の仲間、ファンの皆がついてるやろ。
その意見信じやんと、何で勝手に傷付いて勝手に俺らの大好きな佐野晶哉を殺すんや。
アホな奴らの声とか、そんなもんに惑わされんな。
不器用でも不完全でもええから、絶対に自分だけは見失うな。
…口は悪いけど、真っ直ぐで小島らしい言葉。
言うた本人は息も切れ切れでゼーハーしとる。
息継ぎせんからや。
…でも、でもな。
ちゃんと届いたみたいやで。
だってほら、深い闇の色に染まってたその目から大粒の涙をボロボロ零して、眩しい光をキラキラ反射させる。
さっきまでなかった"人間らしさ"が、そこにはあったから。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
