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-小島side-
草｢…晶哉、ごめん。｣
誠也くんを窘めてたリチャくんが急に泣きそうな顔して近付いて来て、何か思たら晶哉の左腕をそっと掴む。
少し。
ホンマに少しだけ。
ﾋﾞｸｯと華奢い体に走った震えが、肩を支える俺の腕に伝染した。
小｢…え…っ……これ、って…｣
草｢っ…こんなに…｣
抵抗の一つもせんとひっくり返された細い手首には、夥しい数の赤黒い傷跡。
結構古いもんから真新しいもんまで、元の白い肌の原型を留めへん程に。
…これか。
誠也くんが胸ぐら掴んでまで晶哉にキレた理由は。
納得はした。
…でも、今はアカンやろ。
福｢どうしちゃったん…っ…？｣
正｢晶哉…？わかる…？｣
佐｢…｣
大晴が顔を覗き込んでも、まっさんが頬を包んで目を合わそうとしても、真っ黒な虹彩に色は戻らんくて。
今はとても話を出来る状態とちゃう。
したら、いつもより数段低い声で吐き捨てるみたいに"頭冷やしてくる"言うて誠也くんが出てって、その背中を追い掛けようと隣の影が動く。
けど、一歩踏み出してすぐ足を止めたんは、晶哉の手が力無くシャツの裾を握ってたから。
正｢…誠也くんのとこ、僕らが行きますね。｣
福｢晶哉の事、お願いします。｣
2人がリチャくんの代わりに部屋を出て、ちょっとの静寂。
晶哉の態度からして、俺とリチャくんには何かしら喋ってくれそう。
かなりマイナーコンビ指名しとるけど。
って、そんなんどうでもええねん。
…さて、こっからどうするかやな。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
