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-正門side-
明らかな異変を感じたのは、それから暫く経った頃。
正｢っ…ｹﾞﾎｯ……ｹﾎｯｹﾎ…っんん……いま、なんじ…｣
息が吸いきれへん様な寝苦しさと、耳障りな自分の咳で目が覚めて…
部屋が真っ暗な事に気が付いて時間を確認したら、とっくに真夜中。
隣のベッドも布団が盛り上がってるから、いつの間にか晶哉も帰ってきてたみたいや。
正｢ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ｹﾎｯ…っ…はぁ…｣
残念ながら体調は良くなるどころか悪化しとって、気の所為やって言い聞かせてた胃のムカムカは明らかな吐き気に変わってる。
ここでぶちまける訳にもいかんし一応行っとこって、スリッパも履かずにトイレに駆け込んだら、割とすぐに戻してもうてめっちゃ焦った。
ホンマに吐く気なんてなかったのに…
正｢ｹﾞﾎｯ…っ〜…きもちわる……っえ、何これぇ…｣
止まらん吐き気の狭間、腕が痒くて引っ掻けば見覚えのないブツブツが沢山。
倦怠感、咳、嘔吐と来て、次は蕁麻疹。
知ってる。
俺、知ってるわ。
これ、もしかしなくてもアレルギーちゃうん。
でも、ちっちゃい頃から気ぃつけて来た長芋はちゃんと番組側にも伝えてるし、ロケでは食べてへん筈…
可笑しい、何で？
正｢っ…ぅﾞｯ…ぇ……ｯ…ｹﾎ…く、すり…｣
頭ん中パニックには違いないけど、今必要な物は一択で抗アレルギー剤。
ただ問題は、地方ロケにそんなもん持ってきてる程、自分は用意周到とちゃうって事や。
せやけど、やばいやばいって焦ってる間にも、無情にも症状は悪化してく。
死ぬほど気持ち悪いし、息する度に喉の奥がﾋｭｰﾋｭ-言い始めて、脈が飛ぶような嫌な感覚。
お陰で、何の思考力も無く唸る事しか出来ひんと、ぐでんと項垂れてたら…
不意に後ろから声が聞こえて、ｽｯと背中に大きな掌の感触がした。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
