橙×歩行障害 ページ16
-草間side-
草｢…おっ。｣
正｢ん？来ました？｣
佐｢僕、ドア開けてきます！｣
バラエティ番組の収録前。
楽屋の外から聞こえた独特なリズムを奏でる足音に顔を上げると、すぐに反応した晶哉が出入口の方に駆け出す。
ｶﾞﾁｬｯと扉が開くのと、明るい"おはよう"が響くのはほぼ同時。
今日も元気や、大晴は。
福｢あれ、杖しまえへん……えぇ、詰まった？｣
正｢そこ引っかかってんで。いっつもやなぁ、あんた。一人ん時どうしてんの。｣
佐｢こないだ遊び行った時、無理や面倒くさ〜って壁に立て掛けてましたよ！｣
草｢もう慣れなさいよぉ、相棒が可哀想やで？｣
福｢えへへ…｣
クラッチ杖を畳んで晶哉の手を借りながら移動すると、ゆっくりソファに座る大晴。
Aぇが結成してすぐの頃、大晴は仕事中に脳出血を起こして倒れた。
幸い、早期に治療できた事で命に別状は無かってんけど…右脚に軽い麻痺、痺れやったり感覚が鈍くなったりで上手く歩けへんくなる障害が残った。
今は見えへん服の下には装具。
杖もそうやね。
大晴を支えて護って助けてくれる、大事な相棒や。
福｢リチャくん、新作のギャグ出来たんですよ！ちょっと見て下さい！｣
草｢はいはい。｣
たとえ障害を抱えても、前みたいにキレキレなダンスが出来ひんくなったって、大晴がメンバーである事に変わりはないねん。
不自由な脚でも全身使ってギャグして、色んな人を笑かす。
そんな大晴の弾ける表情を見ながら、皆が自然と笑顔になってるんやからさ。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
