Aぇ明日が来ますように。 (ページ46)

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-小島side-

グレショーの稽古中、響き渡った木刀が転がる音。

咄嗟にその方向を見たら、少し離れたとこで殺陣稽古をしてた大晴の様子が可笑しい。

しゃがみ込んで俯いて…

腕、震えてる？

小｢すみません、ちょっと…｣

｢あぁ、うん。｣

抜けさせてもらって大晴の元に急ぐと、そこには既にまっさんが。

泣いてるって言うからどうしたんかと思って手を伸ばすけど、摩ろうとしてちょっと触った瞬間、ﾋﾞｸｯと過剰に強ばる背中。

福｢ｯ…や…っ…｣

小｢ごめんごめん。嫌やったな。｣

明らかな拒絶。

…というか、痛がってる？

聞けば、震えてる腕も派手に木刀受けたとかちゃうかって、少し掠っただけらしい。

うん…明らか変よな、この痛がり方。

異常や。

隣で大晴の顔を覗き込むまっさんも心配顔で、そんな俺らの様子に気付いてか続々と人が集まってくる。

草｢どしたん？大晴ケガ？｣

末｢うわ、え、泣いてるやん。｣

佐｢何があったんですかっ？｣

正｢いや、分からへんのよ…｣

取りあえずメンバーだけにしてもらって、未だに泣き続けてる大晴を取り囲む。

ほら、あんま周りに見られたないと思うし。

でもな、大晴自身もこの状況にビックリしてるみたいで、段々過呼吸みたいになってきて…

流石の俺達も、突然の事に狼狽えるしかない。

せめて息が整うように手助けしたくても、下手に触ったりしてまた痛なったら可哀想やし…

汗拭きってタオル渡したり、落ち着いたら飲みって水渡したり。

そんな事しか出来ひんうちに自力で呼吸を落ち着けた大晴は、力尽きるみたくその場にころんっと寝っ転がって…

かと思えば飛び起きてまた泣きそうな顔するから、ホンマに心配やって俺。