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-草間side-
今日は雪山でロケ。
やから、ちょっと朝から弟組のテンションが高めやねん。
いや、めちゃくちゃ寒いねんけど、最後にふわふわのかき氷食べれるからって。
…ホンマ元気よな、こんな寒い思いして最後に冷たいもん食べたないわ。
俺、お鍋とかがええなぁ。
あかん、何かお腹空いてきた。
…って、こんな事考えてる場合ちゃうねん今。
佐｢まだ着かへんの…？もう、雪やばいっすよ？｣
小｢…これ、もうテッペンちゃうん？｣
正｢あかん。ちょっとスタッフさんに聞いてくる。｣
目的地に中々着かへんのに足首が全部埋まるくらい雪深くなって、しかもかなり吹雪いてきてる。
正門が慌ててスタッフさんの所行くのも納得や。
だって、数秒して"道間違ってたって…"って戻ってくんねんもん。
ガイドさんとの打ち合わせが上手くいってへんかって、危うく遭難するとこやったらしい。
ホンマにやめて？
俺ら一応アイドルやんな？
NGなしにも程があるわ。
草｢さっむ…早よ下山しよ。｣
福｢手ぇジンジンする…｣
小｢うわ、それあかんやつ。暖めたるから手ぇ貸して。｣
福｢…わ、ありがとう…｣
草｢この状況でイチャつかんといてくれる？｣
手繋いで引っ付いて暖取ってる奴らはええとして、結局悪天候やからってロケは明日以降に延期。
こんなにしんどい思いしたのにって思わん事もないけど、麓の旅館で猪鍋が待ってるらしいから、さっきまでとはモチベがちゃうよな。
…でも、そうやって来た道を引き返し始めた時、漸く気付いたんや。
切羽詰まったような、晶哉の声で。
佐｢っ…なっ、なぁっ！…誠也くんがっ…おらんっ…！｣
草｢…はっ？｣
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作者名：和音
| 作成日時：2023年11月18日 2時
