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-正門side-
今すぐ起きなあかん。
真っ白な夢の中で、いつも元気な年下組が泣いてるような、そんな気がした。
正｢っ…ん…｣
重たい瞼。
口元に感じる違和感。
それでも頑張って目を開けたら、さっき夢で手が届かんかった3人の姿が霞む視界の端に映る。
あれ、俺…東京におったよな…？
何で3人がおるんやろ…？
なんて状況が全く飲み込めへんけど、わぁぁって寄ってきた3人に抱き着かれて、耳元で啜り泣く声とか安堵する言葉とか聞いたらな、少しずつあの時の事を思い出して…
あぁ、心配かけてもうたんやなって。
福｢っ、まっさん、全然起きひんしっ…怪我、ホンマに凄いし…っ…｣
佐｢ｸﾞｽｯ…ひ…っ……心臓、止まるかとっ…思ったんですからっ…｣
正｢…ふふ……ご、めん…なぁ…？｣
小｢ま、俺はまっさんなら大丈夫やって信じてたけどな。｣
ほれ、喋るからズレてんでって酸素マスクを直してくれたこじけん。
そのまんまナースコールも押してくれて、すぐに来てくれたお医者さんに軽く診察してもらったら、特に後遺症も見受けられませんね〜って言うてもらえた。
一番喜んでたのは、何故か晶哉やったけどね。
佐｢だってっ…頭包帯でぐるぐるなるくらい出血してるし、足動かんくなってダンス出来ひんくなったらどうしようとか、手ぇ動かんくなって二度とギター弾けへんくなったらどうしようとか…色々、考えてもうてっ…｣
小｢いや、お前それは流石に考えすぎやろ！｣
福｢っ…えらい心配症やなぁ…」
佐｢仕方ないですやんっ…！…っというか、大晴くんにだけは言われたないですよっ…！｣
涙でべっしょべしょの顔して必死に訴える晶哉。
それが可愛くて愛おしくて、ごめんなぁ？ってふわふわで犬みたいな髪を梳いたら、泣きながらくしゃっと目を細めて笑った。
福｢まっさん、俺も…｣
正｢んふ、はいはい。｣
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作者名：和音
| 作成日時：2023年11月18日 2時
