Aぇ明日が来ますように。 (ページ34)

今日:216 hit、昨日:102 hit、合計:95,315 hit

・ページ34

-佐野side-

佐｢…え、、｣

絶句ってホンマにあるんや。

仕事も予定も無い完全オフで小島くんとテレビ電話してたら、マネージャーさんからのLINE通知で驚きのあまり固まった。

それは画面の向こうでも一緒やって、今の何？って大きな目が見開かれてる。

小『ちょ、1回通話切るわ。』

佐｢あ、おんっ…｣

ﾌﾟﾂﾝって画面が切り替わって、そのままトーク画面に戻る。

1番上に表示されたAぇのスケジュール共有用のグループを開けば、マネージャーさんからの新着メッセージが1件。

見間違いなんかじゃなかったんやって冷や汗が吹き出して、小島くんからまた電話が掛かってくるまでの間、暫く放心状態やった。

どういう事なんっ…？

正門くんが、怪我したって…

小『晶哉ー？おーい。聞こえるかー？』

佐｢っ…なに…｣

小『まっさん今東京の病院居るねんて。誠也くんはドラマの撮影中やし、リチャくんは島ロケが詰まってるらしいから、俺と大晴で行こう思てんねんけど…』

佐｢待ってっ…僕も行くっ…｣

小『いや、お前今日地方の前乗りやん。』

佐｢ええから行くっ…！｣

小『あーもう、わかったわかった。17時の新幹線やから、行くなら準備し。大晴と車で迎え行くから。』

とにかく正門くんの事が心配で、最悪の状況ばっかし頭に浮かんで、怖くてしゃあなかった。

小島くんに我儘言うて慌てて東京行く準備して、迎えに来てくれた大晴くんの車に乗り込んで2人の顔見た瞬間、ホンマに泣きそうになったけど…

正門くんはきっと大丈夫やって、僕らが信じてあげなどうするん？って気ぃ持ち直した。

でもな、いざ新幹線乗って東京着いて、見た事ないくらい立派な大学病院の真っ白な部屋で眠る正門くんの姿を見たらな…

我慢してたもん全部全部、溢れて止まらんかったよ。