Aぇ明日が来ますように。 (ページ31)

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-末澤side-

大晴と言い合いして周りが見えんくなってた事を反省しつつ、"手ぇ握ってて"って甘えたな小島の頭を反対の手で撫でる。

にしても、マジで高熱や。

さっきリチャが貼り替えた冷えピタはもう温いし、首元は熱した鉄球ちゃうかってくらい熱い。

せやのに、寒い寒いって体震わせてるもんやから、これ以上熱上がるかもしらんって思ったら、ホンマに可哀想で見てられへん。

これが心配しすぎやとかただの杞憂で終わってくれって、大晴と2人で願っててんけど…

それは、たった数時間足らずで塵と消えた。

福｢なぁ誠也くんっ…こじけん40℃超えてるんですけどっ…｣

小｢ｯ…はぁ…っ…は……ｯ…ふ、…｣

末｢小島〜？小島わかるか？…あかん、これヤバいやつかもしらん。｣

目は開いてる筈やのに焦点が合ってへんくて、息遣いもだいぶ怪しい。

とりあえず水分摂らさなってストロー刺したポカリを口元に持ってったはええけど、ちょっと飲んだだけでまんま戻してもうて流石に焦る。

咄嗟にタオルで受け止めたはええけど、顔べちょべちょなったし誘発されてまた吐きそうやし大変や。

福｢ここ片しとくんで、誠也くん車回してくれませんか？これ、病院連れてかなあかんやつやと思う…｣

末｢せやな、準備してくるわ。ごめん、片付けと小島の事頼んだ。｣

最初、何で俺ん家で看病すんねんって文句タラタラやったけど、今となっては結果オーライ。

ダッシュで地下駐行って入口付近に停めて戻って、明らかデカい小島をおんぶした大晴を連れて車に。

後部座席に2人纏めて詰め込んで、予約しといた近所のデカめな病院へ。

ホンマに、何か変な病気とかちゃうならそれだけでええ。

勿論、熱が下がってくれるなら尚ええねんけど…

なんて、大晴の肩にグッタリ頭預けて忙しなく呼吸する小島の辛そうな表情をミラー越しに見ながら、いつもより若干急ぎめに、でも揺れへん様な安全運転を心掛けてハンドルを握った。