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-小島side-
小｢っ…は……ｯはぁ…｣
妙な不快感で目が覚めた。
顔がやけにポッポして、体の芯は震える程ゾクゾク寒い。
って、これ何のデジャヴやねん。
でも、そんなセルフツッコミなんてしてる余裕ないくらい、朝と比べ物にならんレベルで悪化してる気ぃする。
…結局、リハ出来ひんかった。
いけると思ってたんやけど、無理やったか。
なんて、知らん天井見上げてぼーっとしてたら、ﾋｮｺｯと視界に入り込む心配顔が2つ。
福｢こじけん起きたん？うわ、熱上がってそうやなぁ…｣
末｢体温計挟むよ？腕上げるな？｣
大晴にデコに手を当てられても、誠也くんに体温計られても、反応する事すらしんどくてされるがまま、動く物に反応する猫みたいに2人の動きを目で追っかける。
あー、でも…あかんわ。
今、猛烈に甘えたい。
ええよな？たまには。
だって俺、具合悪いと人肌恋しくなるタイプやし。
小｢…ん、｣
末｢ちょっ、あつい！あちちち！｣
下から腕伸ばして丁度目の前に来た誠也くんを捕まえたら、自分が熱すぎるせいで冷たくて気持ちええ。
細っこい首元に顔を埋めて助けを求めるように唸れば、しんどいよなぁって頭撫でてくれて…
それと同時に、暫く鳴らんかった体温計がポロッと腋から抜け落ちながら音を立てる。
それを大晴が隣で拾い上げたかと思ったら、うわぁ！なんてアホな音量の声で頭がｷｰﾝｯとした。
やめてやホンマぁ…
今死ぬ程頭痛いんよ俺ぇ…
末｢うるっさいねん！こじけんしんどいねんからっ！｣
福｢ごめんてぇっ…やって、38.8℃って書いてあんねんもんっ…！｣
末｢はぁっ！？｣
あかんあかん。
大晴より何百倍も威力のあるハイトーンボイスが突き刺さってきた。頭痛い頭痛い。
さっきまで甘えられるし天国やって思ってたけど…
あの…看病する人変えれます？なんて涙目になってると、丁度のタイミングで響いたのは低くて落ち着く声。
うあ〜ん…リチャくんが天使に見える…
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作者名：和音
| 作成日時：2023年11月18日 2時
