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-末澤side-
末｢はよーっ……あれ、まだ始めてへんの？｣
音楽番組用に調整してるバンド曲のリハの為にスタジオ入りしたら、いつもなら一番乗りでｼﾞｬｶｼﾞｬｶ鳴ってる正門のギターの音が全くせぇへん。
それでなくとも、せめて誰かがボケたり喋ってるうるさい声は聞こえるのに、全くの無音。
可笑しいなぁ…とか思いながら奥の防音室の扉を開けたら、真っ暗ん中でﾋﾟｶｯとスマホの画面が光る。
正｢あ、誠也くんおはようございます。｣
末｢何かあったん？暗いし静かすぎん？｣
正｢こじけんが熱出しちゃったんですよ…しかもめっちゃ高くて、38℃超え。｣
末｢はぁっ！？｣
佐｢っちょ、誠也くん声大きいっすよ！｣
福｢やっと寝かしたのに起きちゃうやん！｣
末｢あぁ、悪い悪い。…でも、そんな体調あかん感じ？｣
大晴の膝枕で寝てる毛布でモコモコの塊に近付いたら、マスクしててもわかるくらい顔真っ赤やし、冷えピタまでしてるし…
こんなんでリハ来るとかアホやろって呆れるレベルの重症。
いつもの喧しさどこ置いてきたん？って感じで、こっちまで調子狂うわ。
草｢あ、末澤来たんや。おはよう。｣
末｢おぉ、リチャおはよ。こいつヤバない？早よ帰らそ。｣
草｢そやねんけど、お母さん夜まで帰ってこうへんねんて。この熱で1人にすんのもなぁ。｣
末｢あぁー…｣
確かに、1人っきりで耐えられる熱とちゃうかも。
小島って滅多に風邪引かんし、久々で8度オーバーはホンマにキツいと思う。
せやから、最終的に行き着いた結論は、だったら俺らで看病すればええんちゃう？って事やった。
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作者名：和音
| 作成日時：2023年11月18日 2時
