Aぇ明日が来ますように。 (ページ22)

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-小島side-

エレベーターに閉じ込められるなんて、漫画とかドラマの中だけの話やと思ってた。

まさか当事者になるとは思わんかったけど、案外冷静に考えれてる自分。

小｢あ、すませーん。エレベーター止まっちゃったんですけど。｣

とりあえず非常ボタンを押して管理会社に連絡したら、復旧作業を行うんで行き先ボタンを全部押して動くまでお待ち下さいやって。

どっか壊れたとかやなくてただの非常停止らしいから、割と直ぐに出れるっぽい。

いやぁ、良かったわぁ。

小｢一応誠也くんに連絡しとこ。入れ違いなって焦ってるかもやし。｣

そんな呑気に、スマホ片手にメッセージを打ち始めた時やった。

ちっちゃい密室にまっさんのデカい声が響いて後ろを振り向けば、真っ青な顔色でしゃがみこんでる晶哉。

え、なになに？どしたん。

正｢急に様子が可笑しなって…｣

小｢酸欠？にしては時間経ってへんよな…元々具合悪かったとか？｣

佐｢っ…｣

朝から晶哉と一緒に居った俺にも、思い当たる事は何もあらへん。

その間にも晶哉の顔色はどんどん悪なるし、唇からも血色が消えて呼吸が浅くなってく。

まっさんの腕に掴まる手は、小刻みに震えてて…

あぁ、もしかして怖いんかもって気付くのには、あんまり時間は掛からんかった。