Aぇ明日が来ますように。 (ページ3)

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-正門side-

末｢正門ー、生きてるかー？｣

正｢っ…はい、なんとか…｣

末｢んな今にも死にそうな顔色で言われても説得力皆無やけどな。｣

草｢確かに。｣

ついさっきまで、こじけんとこの後の仕事について話してた誠也くんとリチャくん。

どうやら俺のせいで取材は後日になるらしくて、こじけんがマネージャーと一緒にスタッフさんに頭を下げに行ってくれたらしい。

たまにはアイツもリーダーらしいやろって悪戯に笑う誠也くんと、要らんこと考えんと今は休みやって微笑むリチャくんは、俺の事なんてお見通し。

責任とか、迷惑とか。

そんなもんに雁字搦めでいっつも素直に頼られへん俺を、責める事なく優しく包んでくれる。

正｢…ごめん、なさい…っ…｣

末｢ええから。気ぃつけてたって体調悪なる時は悪なるやん。｣

溢れた涙を拭われて、ちょっと休んだら帰ろな？今日車やし送ってったるからなんて、いつもはつっけんどんやのにこんな時に男前な誠也くんはやっぱりAぇの最年長で。

何も言わんと体に掛けられるリチャくんの上着は妙に安心して、頭と手に触れる大晴と晶哉の温もりにずっと強ばってた体と心が溶き解されてく。

楽屋のすぐ外から聞こえるスタッフさんにお礼を言う声は間違いなくこじけんのもので、あぁ俺こんなに愛されてるんやって。

皆の優しさが胸に染みて、俺は別の意味で泣きそうになりながらゆっくりと目を閉じた。

体調がようなったら、皆にちゃんと伝えようかな。

ありがとうって。