Aぇ明日が来ますように。 (ページ13)

今日:114 hit、昨日:102 hit、合計:95,213 hit

・ページ13

-小島side-

小｢っ…ふ……ｯは…っ…ぅう……｣

あかん。

ホンマにヤバいかもしれへん。

あれから1時間近く経っても、痛みは引くどころかどんどん酷なってる。

しかも、めっちゃ気持ち悪くて吐きそう。

どうしよどうしよ、救急車？

いやいや、そんな騒ぎになる事したらあかん。

メンバーかマネージャーに電話？

いや、何時やと思ってんねんアホか。

なんて、自問自答しながら早よ時間が過ぎるように時計と睨めっこしてたら、襲ってきた人生最大の痛みと同時にスマホが着信を知らせた。

小｢ん……ぁあﾞ…ｯ……いﾞ…ったぁ…！｣

聞き慣れた着信音が、電話に出る事を強制するように繰り返し俺を呼ぶ。

今や。今しかない。

これ逃したら、俺マジで死ぬ。

ｷﾞｭｯと体を丸めながら腕だけ伸ばして、死に物狂いでサイドテーブルの上のスマホを掴む。

表示されてるのは、誠也くんの名前。

この時間に電話とか普段やったらまずして来うへんけど、そんな事考える余裕もないくらい限界やった。

末『あ、もしもしぃ？こじまぁ？げんきぃ？』

うわ、酔ってる。

明らかに酔っ払ってるやんこの子。

え、俺、コレに助け求めなあかんの？

元気ちゃうよ！真逆やわ！

…突っ込みたい所は多々あるけど、もうしゃあない。

命には変えられへんもん。

小｢っ…げんき、ちゃう…ｯ…んﾞ、…はぁｯ……たすけて…ｯ…｣

あかん、これ以上喋ったら吐きそう。

とりあえず耳に当てんでも聞こえるようにスピーカーにして、手近な枕の角を思いっ切り握り締める。

したら、電話の向こうから誠也くんとまっさんの焦る声がして、どうしよどうしよ言うてる。

え、珍し。2人、一緒に飲んでたんや。