Aぇ明日が来ますように。 (ページ1)

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青×偏頭痛ページ1

-正門side-

ｽﾞｷﾝｯｽﾞｷﾝｯと、歩くたび頭に響く鈍痛。

丁度切らした薬の代わりにこまめに水を飲んで、騙し騙し撮影だけはどうにか終わらせたのが、ついさっきの話。

正｢…っ、｣

外は記録的大雨で、いわゆる偏頭痛持ちの俺は朝から最悪な体調。

でも、頂いたお仕事には手ぇ抜いたらアカンから、誰に言うでもなく必死にこなしてる。

今日は某アイドル雑誌さんのお仕事。

年上組と年下組に分かれての撮影やったから、必然的に一緒なのは最年長らしくメンバーの変化に敏感な誠也くんと、変なとこ鋭いリチャくんやって…

バレるのが怖いあまり、終わるなり"ちょっとトイレ行ってくるな"って飛び出してきてもうた。

…まぁ、1人っきりになった事を絶賛後悔中やねんけど。

青｢っ…はぁ、はぁ…っん……ぃｯ…｣

無意識に声が漏れるくらい頭が痛くて、もう可笑しなりそう。

気休めに飲んでた水はとうに空っぽやし、耐えきれへんくなって足を止めると…

同時に近くの壁に凭れて、ずるずると座り込む。

…あかん、もう立てへんかも。

青｢…ぅぐ、…っ…はぁ…ｯ…｣

頭痛すぎて割れるんちゃうかとか、誰か一人だけにでも言うといたら良かったとか、大きな不安と今更な後悔が脳内を占めて柄にもなく泣きそうになる。

…そんな時やった。

"まっさん？"なんて、低くて特徴的な声が耳を掠めたのは。