止まない雨はないから。[青] -2nd- (ページ4)

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49話ページ4

-阿部side-

あれから、翔太は眠ってしまったので座席を倒して休ませて…

現場に着いた瞬間にロケバスを降り、俺は佐久間とマネージャーと一緒にプロデューサーさんの元へ。

3人で必死に頭を下げて、2人での出演に変更できないかとお願いすると…

快く承諾して下さっただけでなく、"渡辺くんにお大事に伝えて"とスタッフさんから冷えた飲み物まで頂いてしまった。

佐｢ありがたいね、ほんと。｣

阿｢うん。｣

現場には着いてても機材の準備に時間が掛かるそうで、撮影まではまだまだ。

だから一旦ロケバスに戻って、少し乱れた髪をメイクさんに直してもらいながら、翔太の様子を見る事に。

少し苦しそうではあるものの、静かに寝られてるから…

まぁ、今すぐどうこうの心配は無いかな。

油断は禁物ではあるけど。

この番組のレギュラータレントさんや、同じくゲストとしてロケをする方々にも事情は直接説明して…

きちんと頭を下げて回った後、いよいよ俺達は撮影へ。

｢SnowManのお2人は画角外で待機お願いします！｣

｢カメラ回りまーす！｣

そんなスタッフさんの声が響いて、まずはレギュラータレントさんの軽快なオープニングトーク。

程なくして見える合図に俺と佐久間も出ていくと、デビューシングルがミリオンを達成した事や、YouTubeで配信している動画の事などに触れて頂けた。

そうして商店街に移動して、いざ食べ歩きをする最中。

どうしても翔太の様子が頭の片隅にあって、俺も佐久間も心配で仕方なかったけど、仕事は仕事。

集中しないと失礼だから、佐久間と何度かアイコンタクトして…

今は撮影を楽しんで、全うする事にした。