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22話 ページ23

-深澤side-





ラ「阿部ちゃん、今康二くんって…」





そんな声が聞こえて顔を上げた。



まだ16歳で最年少のラウールが、落ち着いて阿部ちゃんに今の康二の容体を聞いてる。




少し声は震えてるし、ぱっちりした大きな瞳には薄く涙の膜が張ってるけど…


それでも溢れない様に堪えながら阿部ちゃんの話を静かに聞くその姿は、この場の誰よりしっかりしてた。





阿「まだ熱が高くて辛そうかな。今は処置室で眠ってるよ。目黒が付いててくれてるから大丈夫。」



ラ「そっか…寝れてるならいいのかなぁ…またパニックになっちゃうかもしれないし、そしたら康二くんも苦しいと思うし…」



阿「そうだね。」



ラ「それに、めめが傍にいるなら安心だよ。あの二人、僕が嫉妬しちゃうくらい仲良いもん。」



阿「ふふ、うん。」





阿部ちゃんとラウールが話す姿を見てたら、メソメソ泣いてる自分が恥ずかしくなってきて、慌てて掌で自分の顔の涙を拭う。




隣で同じ様にベッソベソしてた佐久間も服の袖でゴシゴシ目元擦って証拠隠滅するから、思わず顔を見合わせて笑った。


佐久間だけじゃなく、他の3人とも。




SnowManは家族だ。


そんな大事な奴らを守らなきゃいけない立場の俺達が、こんなんでどうする。




何してんだよ、深澤辰哉。



何してんだよ、兄組。




そう思って、このどんよりした空気を覆す為に、まずは自分の中にあった暗い感情を抑えて…


"よく頑張った、ごめんな"と、ラウールの頭を撫でた。





ラ「ママもパパもお兄ちゃん達も泣いてるから、どうしようかと思ったじゃん…皆のばかぁっ…!」





途端に箍が外れた様に泣き出したラウールはやっぱり16歳の男の子で、俺達が我慢させちゃったんだと少し反省。



ギューッと抱き着いてくる大きな体にされるがまま、ポンポンとその背中を叩いてやってたら、2、3分で泣き止んで顔を上げて…


まだビチョビチョの顔で"もういい"なんて強がるのは、思春期ゆえかな。

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和音(プロフ) - ほのかさん» 初めまして。コメントありがとうございます!そう言って頂けて、とても嬉しいです(^^)まだまだ稚拙な文章ではありますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです(^^) (2020年5月19日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。この占ツクでたくさんの作品を読ませていただいてるのですが、主様の作品が今1番更新されて嬉しい作品です!!すごく大好きです!これからも楽しみにしています^ ^ (2020年5月19日 14時) (レス) id: 8996cfb164 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ゆうさん» コメント並びに、嬉しいお言葉をありがとうございます!まだまだ序盤ではありますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです(^^) (2020年5月17日 22時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めっちゃ引き込まれました!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2020年5月17日 20時) (レス) id: a893233080 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぴぴたんさん» 初めまして。コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りです(^^)まだまだ始まったばかりで先は長いですが、引き続きこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年5月15日 23時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:和音 | 作成日時:2020年5月10日 19時

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