3話 ページ4
-向井side-
カメラマン「向井くんいいよー!もう少し重心落として格好よくねー!」
某アイドル雑誌の撮影中、レフ板の様に真っ白なブースには俺一人。
何かの企画でソロの撮影をしてるんやけど、フラッシュが焚かれる度に目眩がする。
格好つける感じの撮影でよかった。
今笑顔なんかオーダーされたら確実に引き攣ってた。
未だ続く謎の高熱に耐えつつ、これが終わったらもう一回解熱剤飲もうかなって考えながらポーズを決めてたら、いつの間にか撮影が終わったみたいで"向井くんOKでーす!"と声が掛かる。
せやから、カメラマンさんやスタッフさんに軽く頭を下げつつ撮影ブースを抜けたら…
歩いてる筈やのに立ち眩みみたいな感覚がして、目の前が真っ暗になる。
あかん、もう限界かもしれん。
そう思うと同時に、前方から声を掛けられた。
深「康二?どうした、具合悪い?」
靄がかかって何も見えへん。
けど、この声はふっかさんか。
なんて、どこか冷静に判断してる自分が少し怖い。
でも、体はもう言う事を聞いてはくれへんくて、膝から崩れ落ちるようにして倒れ込んだ。
床に打ち付けられる痛みがないのは、多分ふっかさんが受け止めてくれたからや。
深「康二ッ、康二ッ!?」
ふっかさんが俺の肩を叩いて名前を呼ぶ。
いつもはしっかりしてる最年長やのに、珍しく焦って取り乱してるんかな。
力が強くて、叩かれる所が少し痛い。
周りも少しガヤガヤしてきた。
スタッフさん達も集まってきたんかな。
でも、俺は顔が熱くて熱くて、体は寒くてどうしようもなくて、息がしにくい中ふっかさんの腕の中で目を瞑ってたら…
不意にもう一人メンバーの声が聞こえて、逞しい筋肉がついたパワフルな腕にひょいっと軽々体を持ち上げられて、どこか静かな場所へと連れて行かれた。
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和音(プロフ) - ほのかさん» 初めまして。コメントありがとうございます!そう言って頂けて、とても嬉しいです(^^)まだまだ稚拙な文章ではありますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです(^^) (2020年5月19日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。この占ツクでたくさんの作品を読ませていただいてるのですが、主様の作品が今1番更新されて嬉しい作品です!!すごく大好きです!これからも楽しみにしています^ ^ (2020年5月19日 14時) (レス) id: 8996cfb164 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ゆうさん» コメント並びに、嬉しいお言葉をありがとうございます!まだまだ序盤ではありますが、引き続きお付き合い頂ければ幸いです(^^) (2020年5月17日 22時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - めっちゃ引き込まれました!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2020年5月17日 20時) (レス) id: a893233080 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぴぴたんさん» 初めまして。コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しい限りです(^^)まだまだ始まったばかりで先は長いですが、引き続きこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年5月15日 23時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和音 | 作成日時:2020年5月10日 19時