story＊243 ページ48
横｢いや、妹？何の事や。｣
二｢とぼけないでよっ…じゃあ、さっきの問いに答えてあげる。何故そこまで力を求めたのか、何故武力こそが強さだと勘違いをしたのか、そう聞いたでしょ？
言っとくけど、僕は力が欲しくて能力を求めた訳でなければ、強さを勘違いした訳でもない。全ては妹がしてきた事を引き継ぐ為。ただそれだけ。
…何にも分かってないくせに、知った様な口利かないでよ！！｣
皇帝の怒りと悲しみに満ちた瞳が、真っ直ぐに王様の目を見つめる。
俺達にも王様にも、その言葉の意味はおろかこの状況すら飲み込めてへんけど…
皇帝は今にも王様に掴みかかりそうな勢いでこちらに前進して来るから、俺と望が2人がかりで前に立ちはだかると、目の前でｷﾞｭｯと口を結んだまま足を止め、王様を睨み付けたその目を僅かに潤ませて、力強く拳を握り締めた。
言いたい事を言っても伝わらない。
恨みや憎しみをぶつけても気が晴れない。
助けを求めようにも側近達は揃って捕らわれ、弟は傷を負い動けない。
そんなもどかしさが、仕草や眼差しからひしひしと伝わる。
…でも、話を止めた皇帝に俺達は何も理解出来てへん状態で返答も出来ずに、長く長く静寂が続いて…
遠くに置かれた古い振り子時計の音が、やけに大きく響く。
それから、どれ位か長い沈黙の後…
よく知る人物が小さく呟く微かな声が聞こえて、その途端にこっちに近寄って来る速い足音が静けさを破った。
��｢あの…｣
小｢�陲舛磴鵝帖�｣
シェルターの奥から出てきた�陲舛磴鵑�俺と望の隣に歩いて来たかと思えば、王様と皇帝の間に割り込む事を申し訳なさそうにしながらも、皇帝の少し水分の多い琥珀色の瞳を真直に見据える。
何か言いたい事があるんやろうとは思ったけど、中々話し始めへんし�陲舛磴鵑慮紊鯆匹い�けて来た淳太は不思議そうにしてるから、上司である淳太も知らん事って何やろって思うてたら…
�陲舛磴鵑禄�に口を開き、思いもよらん衝撃的な事を言葉にした。
��｢皇帝陛下、もしや貴方の言う"妹"とは…
一年前に死んだ王様の側室、久城菫の事ではありませんか？｣
藤｢えっ…？｣
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
