story＊242 ページ47
負傷した体に鞭を打ち…望と二人、照史の隣に行って王様の御前にて片膝を立てて跪く。
照史や文ちゃんや騎士団員達と同じ様に頭を下げたら、すぐに頭上から聞こえた王様のご命令。
【顔を上げろ】
と、その力強い声に周りの皆と静かに面を上げると…王様は、いつもの様に優しく微笑まれた。
横｢分かってる。皆俺の臣下や。騎士団員も護衛団員も忠義の元で死んだ。それは無駄死にでも王国に対する不忠でもない。
王女と民、能力覚醒薬の悪用によって苦しむかも知れへんかった人々、力を増したEAST帝国に攻め込まれ､領土と国民を失う可能性のあった諸外国…
全てを救う為に功を立てた、英雄となったんや。｣
桐｢王様っ…｣
横｢せやからお前達、頭を下げるな。誇りを持て。
此度殉職した騎士団と護衛団の皆を弔い、王宮に祭壇を設ける。更に我が国の英雄として、一階級の昇進とさせる。
…誉れ高き武官達に、礼を尽くせ。｣
皆『はっ、王様ｯ…！』
痛い程に沁みる王様の御心と御言葉。
部下達の名誉の回復だけでなく、敬い弔って下さる。
胸の奥から熱い何かが溢れそうになるのをｸﾞｯと堪え、"恐悦至極に存じます"と感謝の意をお伝えして一礼をした。
横｢…よし、話が済んだならもう立て。使用人達の目もあるし、高官が長い事跪くもんちゃう。｣
桐｢っ…はい。｣
藤｢承知しました、王様。｣
王様の仰せのままに跪いてた体勢から腰を上げて立ち上がり、ふと隣の照史の方を見たら、まさかの号泣。
いやまぁ、それだけ部下想いって事なんやろうけど、如何せんﾋﾞｯｼｮﾋﾞｼｮというかｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬというか…
取り敢えず、王様の御前でその顔面はやめてくれってハンカチ渡して "拭け" とだけ言うといたら、急に背後から物音が聞こえた気がして…
でも、振り返る前にその物音もとい足音がこっちにｶﾂｶﾂと近付いてきて、視界にﾌﾜﾘと揺れるペリースが映り込んだと思ったら…
その人は、さっきとは打って変わった様子で口を開いた。
二｢僕らに負けて死んだ奴らが英雄？…ふっ、笑わせないでよ。それじゃあ、こっちが悪い事したみたいじゃない！
…僕らはただ、妹の復讐をしただけなのにｯ！！｣
横｢…はっ？｣
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
