story＊241 ページ46
きっと、いくつか深手を負ったんやろう。
俺と色違いの漆黒のナポレオンコートは所々切り裂かれ、血液で更にどす黒く変色してる箇所もある。
…勿論、そんな照史とやり合った親衛隊幹部2人も無事な訳はなくて、ダイヤの拳を食らった顔面は痣まみれで鼻血まみれ。
大｢…相葉ちゃん、大丈夫…？…鼻の骨、折れたでしょ…多分…｣
相｢リーダーこそ、ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…折角のベビーフェイス、どこ行ったの…？｣
大野も相葉も覚束無い足取りでどうにか歩いてる感じやったけど、照史が部下に命じた "此奴らを向こうへやれ" という低い声に反応して自分の足を必死こいて動かしたと思ったら、自ら櫻井の隣に腰を下ろした。
…成程、自分が負けた相手には従順で、コイツらも一応武官の端くれって事か。
相｢翔ちゃぁーんっ…酷い目に遭ったーっ…！｣
大｢桐山って何者なの…｣
…いや、敵に回したら次は殺されるかもって怯えてるだけか。
照史はそれを分かってたかの様に見送って、皇帝の近くに担いでた潤皇子を下ろすと…
王様の御前にて片膝を折って跪き、その照史に続く様にして文ちゃんや17名の騎士団員達までもが、跪いて顔を伏せた。
横｢…えっ？ちょっ、何事っ？｣
ご当人の王様は勿論、傍で見てた俺と望も遠くから見てた皆も、突然の出来事に驚きを隠せずに戸惑ったりフリーズしたり大混乱。
…それでも、照史達騎士団は決して顔を上げる事なく、王様に"ある事"を訴えた。
震え声で…でも、確りと芯の通った意志ある言葉で。
桐｢王様。王立騎士団の団長、そして此度の戦いで前線部隊の隊長を務めました私、桐山照史…そして同じく団員達より、申し上げたい事が御座います。
今この場に居ない333名…殉職した我が部下達は、王女様を守り切れという王命を遂行する前に、王様のご許可無きまま命を落としました。
ですが、彼らは決して国に不忠を犯した訳ではありません。王国の為､民の為､そして王女様と王様の為に…死ぬまで戦い抜いたのです！
…ですから王様、私共王立騎士団一同に免じ、何卒お許し下さいｯ！｣
藤｢っ…｣
【部下の死は不忠じゃない】
照史達騎士団の真っ直ぐな思いは、同じ立場である俺の心にも深く突き刺さって…
頭に浮かぶ、死んでいった護衛団員達の顔。
照史も今同じ気持ちなんかなって思うたら、彼らだけに頭を下げさせる訳にはいかんくて…隣の望と顔を見合わせた。
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
