story＊235 ページ40
横｢っ陽葵ｯ！？陽葵ｯ！！室、これはどういうことや！何で王女の意識がｯ！？｣
室｢王様っ、落ち着いて下さい！大丈夫ですっ！
王女様は今、消滅薬が効きすぎてしまって眠っておられるだけです！私が診ましたのでご安心下さい！｣
横｢…っえ、それって…｣
中｢ｯ…投薬はっ…完了したのですｯ…！…もう、能力覚醒薬は消滅しましたっ…！
…王女様は、もう一切…苦しまれずともよいのですｯ…王様ｯ！｣
【能力消滅】
その一言が、何度も何度も脳内をこだまする。
ホンマにこれは現実なのか、頬を引っ張ってみたり叩いてみたりしたけど、当然の如くﾋﾘﾋﾘとした痛みがやってきて、夢じゃない事を実感させられた。
横｢あぁ…そうかっ…｣
安堵したからか、脚から力が抜けそうになる。
情けない事この上ないけど、どうにか自力で踏ん張って持ち堪えたら…俺が倒れんかった代わりに、背後から誰かが崩れ落ちる様な音が聞こえて振り向いた。
…したら、そこには…いつの間に追いかけて来てたのか、あの2人の姿があって…
"能力覚醒薬が消滅した" って話を聞いたらしく、座り込んで蹲って動かん皇帝と、その傍らで心配気に声をかける櫻井に、全員の視線が集まってた。
横｢…藤井、櫻井を拘束しとけ。他意はない。一応や。｣
藤｢はい、王様。｣
国王命令により、藤井が懐から護衛団の紋章が入った銀光りする手錠を取り出して、櫻井の元へ向かう。
俺もその後を追ってそこへ往くと、呆然として動かへんくなったままの皇帝と、傍で片膝をついて座り…主人にかける言葉が見つからんのか、何をするでもない櫻井。
…でも、俺達が目前まで近付けば櫻井は徐ろに顔を上げ、藤井の手に握られた手錠を見るなり、観念した様に後ろ手を組んだ。
横｢…櫻井、お前の力は危険すぎる。お前らが陽葵王女を狙う理由が、もう消えたとしてもや。｣
櫻｢はい…当然です。WEST国王陛下。｣
急に戦いが止んで静かになったシェルター内に…ｶｼｬﾝｯと手錠をかける音が、やけに大きく響く。
藤井が少々強引に櫻井を立ち上がらせ、少し離れた場所…でも目の届く範囲内に連れて行き、座らせるのを見届けて小さく溜め息を吐き出すと…
突然後ろからﾄﾞｻｯという鈍い音が聞こえて、何事かと振り返る前に重岡の大きな叫び声とﾊﾞﾀﾊﾞﾀと駆け寄る足音に、ある程度の状況把握が出来てしまった。
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
