story＊225 ページ30
容赦なく襲いかかって来る敵を撃ち、下がらせ近付けへん。
それだけが今の俺に出来る唯一の事で、喘鳴と咳が段々と酷くなっていくのを感じながら、どうにか使命を果たす為に動いてたら…
突然どこからともなくﾊﾞﾀﾊﾞﾀという足音が聞こえて来て、振り向く皇帝と部下達。
すると、俺が居る場所の反対側にあるエレベーター横の謎の扉から、王様を先頭にｿﾞﾛｿﾞﾛと人が流れ出てきた。
二｢…あれ、ヨコ。エレベーターは親衛隊に守らせてた筈なのに…何、隠し扉？へぇ…中々やるじゃん。｣
横｢お前に娘を渡す訳にはいかんからな。…小瀧。｣
小｢はい、王様。｣
王様の一声でのんちゃんは護衛団を動かし、守備配置並びに攻撃配置として剣を抜いて親衛隊員と向かい合った。
一人じゃなくなった安堵感から、体からﾌｯと力が抜けそうになって慌てて体勢を立て直すと、それを見てたらしいのんちゃんと目が合って…
超絶驚いた顔をされた後、"奥" とだけ口パクで言われた。
神｢っｺﾞﾎｯ…えっ…？｣
でも、俺はまだ戦えるし、今俺がここから後ろに退けば皇帝が王女様に近付ける事に…
なんて思うて聞き返したら、伝わらんかったと勘違いしたんか、今度は声を出してハッキリと "奥に入って" と言うた。
神｢っ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…ﾋｭｰｯ…っ…でもっ…ｺﾞﾎｯ…｣
小｢お願い、奥で吸入して。…神ちゃんに何かあったら、王女様が悲しむで？｣
神｢っ…｣
【王女様が悲しむ】
その一言と、のんちゃんの有無を言わさん眼力に従うしかなくて、思わず首を縦に振った。
とは言え…目の前に皇帝が居って、それが王様やのんちゃんより陽葵様に近い位置やって事はよーく分かってるから…
左腕の銃口を皇帝らに向け、振り返ったその目を真っ直ぐに見つめたまま、バックする様にして陽葵様の居られるシェルターの奥へと下がった。
…途中、ちょいちょい苦しさでしゃがみ込みそうにもなったけど。
神｢っ…ｺﾞﾎｯ…よし……ﾋｭｰ…ｹﾞﾎｯｹﾎｯ…｣
皇帝達が追いかけてこん事を確認して体の向きを変え、身を寄せ合って怯えるメイド達に近づくと、その中心で涙と恐怖を堪える様な表情をなさった陽葵様と目が合って…
その瞬間に駆け寄って来られた、その小さなお体を抱え上げた。
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
