story＊221 ページ26
＊神山side＊
陽｢それでなっ、大毅に勉強教えてって言うたのに、陽葵のドリル大毅が解けへんかったんやでっ？陽葵は7歳で、大毅は18歳やのにっ！｣
〈そうなのですかっ？きっと、王女様がとても秀才でいらっしゃるからですよっ！〉
[まだ7歳なのに、もう小学6年生のお勉強をされているのです。王女様が凄いのですよ！！]
陽｢えへへっ、そうっ？陽葵秀才っ？やったぁっ！｣
この閉鎖空間でも陽葵様のお陰で使用人達は笑顔でいられて、誰一人として暗い空気を作る者も不安そうにする者も、涙を流す者も居らん。
…流石は陽葵王女様や。
この世に生を受けた日から、このお方は聖君になられる事が決まってるんやって、周囲の人間の様子を見て確信が持ててしまった。
陽｢なぁ、大毅と智洋ってどっちが頭ええのっ？同じ学校行ってたんやろーっ？知ってるーっ？｣
神｢そりゃあ、私ですよ！生徒会に入ったりと、真面目に勉強漬けの毎日でしたから！…しげは勉強というよりは、毎日部活漬けでしたね！野球でホームラン沢山打ってましたよっ！｣
陽｢へぇーっ、そーなんやぁっ！｣
大きな瞳をｷﾗｷﾗと輝かせ、俺の話を聞いて下さる陽葵様。
本当は同時期に陰湿な苛めに遭ってたけど、陽葵様にそんな事をお聞かせする訳にもいかず、楽しかった思い出の部分のみをお話してると…
突然、少し離れた所からエレベーターの到着音が聞こえて顔を上げた。
神｢…あ、しげが戻って来たんかも。誰か迎えに行ったって。多分、大分疲れてるやろから。｣
｢はい、神山様。｣
陽葵様のお付きの一人を前述の方へと向かわせ、その姿を少しだけ目で追ってから王女様へと視線を戻す。
やっとしげが戻って来たと思いご機嫌な陽葵様と、呑気に笑い合ってたら…
前方から複数人の甲高い叫び声が響き、その瞬間にﾄﾞﾝｯという鈍い音が聞こえた。
陽｢っ…ともっ、何の音っ？｣
神｢ｯ分かりませんっ…陽葵様、一先ずこちらへっ…！｣
陽｢うんｯ…｣
状況は何も分からへんけど、主人の安全が第一やと思って陽葵様へ向かって手を伸ばし、片腕のみでお体を抱き上げると…
俺の首の後ろにｷﾞｭｯと手を回され、かなり怯えておられるご様子。
せやから、俺は陽葵様を抱いてるのと逆の手で腰元から短銃を取り出して、ゆっくりとエレベーターの方に向かうと…
そこにはまさかの人物が立ってて、目を見開いて驚くのと同時に体が硬直するのが分かった。
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
