story＊219 ページ24
横｢ｯ…うﾞっ…あﾞぁっ…｣
小｢っ…王様ｯ！？どうされましたっ！？｣
身動きが取れへん。
身体が硬直して動かへん。
一体何が起きたのか全く分からへんくて小瀧の顔を見上げるけど、小瀧も状況が飲み込めてへんらしく、心配顔でテンパるだけ。
…でも、次に後ろから聞こえた聞き覚えのある声に、大体の事が理解できた気がした。
二｢そこを退きなさい、小瀧くん。ヨコみたいになりたくなければね。｣
小｢っ…あれはっ…テーザー銃っ…！｣
二｢そーよ、だから言ってるでしょう。退きなさいって。｣
横｢ｯ…｣
背中に刺さったのは電極で、今俺が動けへんのは5万ボルトもの電流を受けてるから。
…だからと言ってここを通せば、王女を奪われるのは殆ど決定事項やろう。
せやから小瀧の目を真っ直ぐに見つめて、どうにか "あかん" とだけ声を絞り出した…のはええけど、小瀧は首を横に振り "失礼致します" と言うと、俺の体を軽々抱え上げて数mを横に捌けた。
横｢っ…こた…き…ｯ…！｣
小｢なりません王様ｯ…今皇帝に逆らっては、皆が死んでしまいますｯ…｣
横｢っ…え？｣
小瀧の言葉の意味が分からんくて聞き返したら、小瀧は俺の体を皇帝が居る方へと向かせ、"ご覧下さい" と一言を言うて黙り込んだ。
…そして、俺も自分の目に映ったその光景に、小瀧の下した判断を納得する他なかったんや。
横｢っ…｣
皇帝が持ってるのは、俺に繋がったテーザー銃。
でも、その部下である親衛隊員の手には、一丁ずつライフルが。
あの距離からあの人数で一斉に撃たれれば、剣しか持たない我が護衛団員達は為す術なく全滅する。
どうしようもない事を思い知らされて…何も出来ひんまま、地下シェルターへと続く扉に向かって近付いてくる二宮を黙って睨み付けてたら…
俺の隣で無言やった小瀧が、突然皇帝を呼び止めた。
小｢…皇帝陛下、一つお伺いしても宜しいですか。｣
二｢何、小瀧くん。｣
小｢今の今まで我々の前に現れなかったのは何故ですか。我々より前に、王宮の中に入っていた筈なのに。｣
二｢…あぁ、やっぱりそこ気になるんだ。｣
"想定内"と言う様に笑った皇帝は、俺の背から電極を引き抜くとテーザー銃を不要物の如く投げ捨てて…
わざわざ小瀧の前まで歩いて来てから、口を開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
