story＊207 ページ12
櫻井は言うた、自分の右腕は熱源そのものやって。
マグマを生み出す熱源って言うたら…火山。
つまりは、あの右手そのものが火山の噴火口。
熱爆発を起こす前に、あの右腕を封じなあかん。
…でも、現実はそう上手くいく程、甘くはなかったんや。
藤｢っまずい…！｣
櫻｢随分馬鹿な方なんですね。私に向かってくるなんて。｣
藤｢ｯ…！！｣
目の前3m。
ホンマに目前まで迫って右腕を振り下ろそうとした瞬間、櫻井の右拳がこっちに振り抜かれて…
それと共に発生した炎を纏った爆風に、思い切り体を吹っ飛ばされた。
(ｺﾞｫｫｫｯ!!)
藤｢ぅｯ…ぐｯ…！｣
飛ばされた場所から横にｺﾞﾛｺﾞﾛと5mは転がって何かにぶつかって止まると、熱を集中的に受けた腹部を押さえて踞る。
所々焼け切れてﾎﾞﾛﾎﾞﾛになった制服に、熱傷でも起こしたのかｽﾞｷｽﾞｷと痛む全身。
…それでも、どうにか体に力を込めて立ち上がったら、後ろから肩を抱いて支えられた。
重｢流星ｯ、大丈夫かっ…！？…ｯお前っ…腹も腕も脚もっ、酷い火傷ｯ…！｣
藤｢っ…どうって事ない。…ﾊｧｯ…大丈夫やっ…ｯ…｣
ホンマは、立ってるのもやっとなのかもしれへん。
けど、櫻井と闘い抜くと心に決めた今はアドレナリンでも出てるのか、全身の痛みを力に変換して足を踏ん張り、地面に刺した右腕の先を軸に櫻井の方へ向き直った。
でも次の瞬間、後光が差す様に不気味な色をした光が俺達を包み込んで、何事かと思って振り返ると…
しげがｸﾞｯと唇を噛み締めて、その方向を睨み付けた。
…成程、そっちも能力者同士で戦闘中って訳か、しげ。
藤｢っ…｣
それなら、櫻井は俺が責任を持って相手せな。
俺が今ここで退けば、しげ一人で2人の能力者を相手する事になる。
望は王様のお傍から離れられへんし、�陲舛磴鵑亙爾箸寮鐺�で手一杯や。それは必然。
せやから、俺が櫻井を抑えなあかんという一心で、痛む体に鞭を打ち…
若干ﾌﾗﾌﾗとした足取りで"奴"に向かって駆け出した。
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ぷにぷに部部長@狐瑠璃(プロフ) - 和音さん» もうどんどん行っちゃってください！もちろん完結まで絶対読みます！vol.6.7に収まらなくても、10でも20でも付いて行きます！！ (2020年3月2日 16時) (
レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ぷにぷに部部長さん» 再びのコメント、並びに応援ありがとうございます(^^)予定よりかなり長くなってきてしまったので、vol.6かvol.7までに収まるといいなと思っている所ですが、完結までお付き合い頂けると嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします(^^) (2020年3月1日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長 - ついにvol.5まで来ましたね！毎日更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！ (2020年2月28日 17時) (レス) id: 37843f0dfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年2月27日 15時
