ありがとう×2 【にのみや】-完結- (ページ5)

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「えっ…？どういう… 」

「あなたﾌﾟﾛﾎﾟ-ｽﾞって言葉も知らないの？」

「知ってるよ、知ってるけど…！！！しようと思ってたって何？？してくれるの？！」

「してくれるのって…… こっちが言うもんでしょ。はい、一回黙る」

手で静止されて、押し黙る。
内心落ち着いてられないけど、なんとか平静を装って口を閉じた。

「 ... Aと付き合って、もうだいぶ経つじゃん。お互い仕事とか忙しいけど、この家にAがいるから頑張れてる、と思う。これからも、ずっと一緒にいたいから。

結婚してください」

最初はﾓｺﾞﾓｺﾞ、小さな声で。でも、最後に…
真っ直ぐ私の目を見て、ﾆﾉはﾌﾟﾛﾎﾟ-ｽﾞしてくれた。

感動で目が潤む。

「私こそ…… 宜しくおねがいします」

泣いてるのが恥ずかしくて、誤魔化すように頭を下げる。

すると、私の左手がそっと触れられた。

「これ… 」

「どうせ結婚指輪買うけど。記念に」

小さく瞬くﾀﾞｲﾔが3個並ぶ、指輪が私の左手の薬指にはめられていた。
ﾆﾉを見ると、優しく笑っている。また目が熱くなって下を向くと、優しく頭をﾆﾉの肩に抱き寄せてくれた。

その日は私が泣き止むまで、頭をあやすようにﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩いてくれていた。

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