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1歩。また1歩。
教卓まで歩く私に注がれる、たくさんの好奇の目線。
｢え、可愛くない？｣
｢髪の毛きれい！｣
...第一印象はいい感じ？
可愛いだって。にへ、嬉しいな。
緩んだ頬を引き締め、私を見て思い思いの感想を口にする新・クラスメイトたちを見た。
｢えっと...夢咲眠夢です。これからよろしくお願いします｣
？｢眠夢ちゃん？名前可愛い〜！｣
うおっ...なに、びびった...
私が自己紹介をするや否や、カチューシャが特徴的な女の子が大きな声を出した。
嬉しい。嬉しいけど突然すぎてびびるわ。
？｢ちょっと園子！声大きい！｣
そんな彼女に同じくらい大きな声で注意する長い黒髪の女の子。
お友達かな？
キミも負けず劣らず声大きいけどね...って苦笑した。
園｢あはっ、ごめんなさ〜い｣
園子と呼ばれたカチューシャの子は、舌を出して顔の前で小さく手を合わせた。
何だかよく分からないけど、面白い人達だな。仲良くなれそう！
気付けば私も釣られて笑顔になっていた。
輝｢夢咲さんの席は...窓側の一番後ろ、工藤くんの隣ね｣
窓に一番近い列じゃん、しかも一番後ろって神席すぎるきたこれ。
めっちゃ寝れる〜〜〜
心の中で激しくガッツポーズを決めながら、私は自分の席についた。
転校初日から寝ようとしてるなんて、っていうツッコミは置いといて。
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作者名：りる | 作成日時：2019年5月4日 1時
