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「っ…」
後ろから手を回して私をそっと包む。
いつもの優しい彼の腕。
「和くん…
ごめん最低だよね、
なんかよくわかんなくなって…」
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「ほんとにごめ…『もーう、いいの』
「でもっ『Aは悪くない。俺と付き合ってるって言えないのはしょうがないでしょ？』
『彼氏がいるって言いな』
「そんなことしたらバレるかも…」
『俺はAが他の男といるほうが嫌』
「ｳｳｯ…」
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『また泣くの？…もーこっちむいて』
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そっと和くんの方に顔を向ける。
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『俺はお前が好き。』
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和くんの声が私の肌に触れる。
「ｳｯ…」
とっても優しく重なる唇。
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『…Aは？』
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「和くんが好き。」
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意外と小さい私の手が彼の頬に触れ、
またキスをする。
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『ﾌﾌｯ』
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ポンポンって頭を撫でられて、ｷﾞｭｯて抱きつく。
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寝室に響いてた私の泣き声は、
いつのまにか
二人の寝息に変わってた。
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［ 朝 ］
「ﾊｰｯ」
あくびをして、時計を見る。
「えっ！」
『…今日休み』
「あ、そっか、よかーった」
そう言ってまた寝転ぶ。
「…んーねー、起きてるの？」
『寝てるー、』
「起きてるじゃん」
『んー』
休み嬉しいてっ言いながら和くんの耳をつつく。
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『んっ…やーめーて』
「くすぐったいの？」
『…うるせぇ』
「ぁあー」
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「弱点ミッケ。」
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作者名：617 ∴ りう。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ninomiya61742/mylife/
作成日時：2017年9月1日 23時
