doll＊sp.last ページ50
赤｢いつの間にっ！？｣
黄｢５分前から居るけど。｣
青｢ごめん、全然気付かんかった。｣
大きなソファの端で脚を組んで座るジュンタに近付くと、微かにしたお線香の香り。
青｢翔くんのお墓参りどうやった？｣
黄｢別に普通。…あいつの両親が謝りながら泣いてる所は見たけど。｣
青｢そっか。｣
丁度話が終わった今、このグッドタイミングで背後からｶﾞﾗｶﾞﾗｯと窓の開く音。
その音を聞いて振り向くと、開けるタイミングを必死に計ってたのを俺達が気付いてへんとでも思ってるのか…ニコッと笑顔を向けるタカヒロと目が合った。
…優しいというか、気にし過ぎというか。
ま、それが”タカヒロらしい”って事にしとくわ。
紫｢もう焼けるってーっ！｣
橙｢よっしゃーっ！お肉ぅーっ！｣
桃｢野菜から食べなデブるでー？｣
赤｢ともっ、行こっ！｣
緑｢おん、だいちゃん！｣
青｢ほら、俺らも。｣
黄｢あぁ。｣
俺達は、これからも7人一緒。
場所は少しだけ離れてるけど、心は繋がってる。
傷つけ合わず、普通の兄弟として生きるんや。
…でもそれは、俺達だけでは出来ひん事。
『ちょっと、何でみんな手ぶらで行くのーっ？
リュウセイ、だいちゃん戻ってきてー！ジュンタもー！』
二｢食材持ってかなきゃでしょーよ。…のんー！手伝って！｣
相｢アキトも！こっち来てよーっ！｣
松｢…俺、不器用だったのか…なぁ、トモヒロ…｣
大｢あ、無自覚なんだ。
はー…疲れたー、まだ始まってもねぇけど……たか、一緒に昼寝しよー。｣
この5人が…いや、6人が居らんとな。
きっと…翔くんやって天国で俺達を見守ってる。
…いっぱい焼いて、いっぱい食べて、いっぱい笑って…大きなケーキに驚いて。
凄く楽しい今日の日は、きっと来年も再来年もやって来る。
根拠なんてモノ必要無いんや。
…ここに、俺達が生きていれば。
俺は思うねん。
ロイスとは、お父様の中だけに存在する至高。
でも…もっと大切なのは、ここにみんなの笑顔が輝いてること。
…それこそが、真の至高なんやって。
【ﾛｰｾﾞﾝﾎﾞｰｲｽﾞ】
それは…命を持った人形。
彼等はその命の大切さを知り…
仲間たちと共に今日も笑い、今を生きる。
…普通で平穏の、幸せな日々を送りながら。
＊END＊
終わり
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
