doll＊sp.7 ページ49
青｢トモヒロ？どうかしたん？｣
赤｢えっ、トモヒロどうしたんっ？溜息っ？具合悪いんっ？大丈夫っ？｣
青｢ちょっ、ダイキ邪魔。｣
超過保護なオカンみたいに、トモヒロに距離を詰めるダイキを引き剥がして…
またトモヒロに同じ事を聞こうとすると、俺が口を開く前に話し始めてくれた。
緑｢俺のマスター、あぁ見えて不器用やねん。
しかも…かなりのお坊ちゃまやから、設営とか絶対やった事ないと思うねんけど…｣
青｢え、｣
…誰や。
不器用なお坊ちゃまと、力仕事出来ひんか弱い女子(こっちもお嬢)にやらせたの。
もう不安しか無くてトモヒロと一緒に庭に出る窓の前に行くと…ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ大きな音と、頭にハテナ浮かべたままグリルと格闘してる2人。
…頼むから手探りでやらんといて。怖い。
青｢…どうする、あれ。｣
緑｢どうって…｣
赤｢うーん…｣
トモヒロといつの間にか隣に居ったダイキと、3人で頭抱えて悩んでたら…
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝとインターホンの音が鳴り響いた。
…そして、それは庭に居る2人の耳にも届いたらしく、アカリが作業を止めて庭にある出入口から外に出て行った。
それから十数秒後…何故かめちゃくちゃ笑顔のアカリと、何かよう分からん物体を持った大野さんが庭に入ってきて、俺達は目の前の窓を開けた。
青｢何ですかソレ…？｣
大｢炭の要らない最新グリル。設営も一瞬の優れ物。
俺の絵のファンの方に貰ったんだけど、使い道無くて倉庫に埋もれてたから持ってきた。｣
赤｢え、じゃあ…もうアカリちゃん設営やらんでええの？｣
紫｢せやでぇーっ。｣
緑｢あ、タカヒロ。｣
…助かった。
もうあんな手探りの設営見てられへんかったから、大野さん来てくれてホンマに良かったわ。
トモヒロも安心したのか、今度は安堵の溜息が聞こえた。
青｢…あ、これで全員揃ったな。…ん？揃ってない？誰か足りひん？｣
緑｢リュウセイ、ジュンタまだ。｣
青｢うわ、一緒に暮らしてんのに忘れてた。俺の頭大丈夫か？｣
アホや…って苦笑いしつつ、まだ始められへんから窓を閉めてソファの方へ向かうと…
そこには既に先客が。
青｢…え、｣
…いつの間にか帰ってきてたらしいで。
俺たちの兄貴。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
