doll＊473 ページ33
＊月本side＊
『っん……あれ…寝ちゃってた…』
晩ご飯を作り終えて、リビングのソファでリュウセイの帰りを待ってたはずが…
いつの間にか眠ってたらしくて目を覚ますと、何故か体が窮屈な気がして身じろいだ。
『…んー……何なの………って、、え…』
膝の上に置いた手をちょっとだけ動かしたら、感じた違和感。
私の部屋着は短パンだし…ジェラート〇ケのモコモコのやつだから、こんな触り心地なわけがない。
ﾂﾙﾂﾙというかﾌﾜﾌﾜというか…変な感触がして、寝ぼけてた目を覚醒させると、、
視界に入ったのは…青地に赤の刺繍が施された、ベルベットのロングドレス。
そして、膝の上には何故かだいちゃんの姿。
それに…スリッパだったはずの足元は、太い10cmヒールのパンプスになってて…
軽く束ねただけだった髪型も、触ってみれば綺麗なハーフアップ。
『え…？…これは……どういう事…？』
どうしてこんな格好をしてるのか…
どうして家にいたはずの私がワープしちゃってるのか…
鞄の中で眠ってる筈のだいちゃんが、何で私の膝の上にいるのか…
そもそもここはどこなのか…
何も分からなくて、頭を大混乱させながらパッと辺りを見回すと…
私が座ってる椅子と同じ物に座った、ドレスアップした男の人が4人。
全員顔見知り…というか、元ドールマスター達だった。
『え…どうして皆が…』
4人共椅子に座ったまま眠ってて、その膝には…私と同じように、それぞれ契約していたドールが。
雅紀くんは、あっくん。
智くんは、たかくん。
潤くんは、トモヒロくん。
…そして二宮さんは、ボディを失った筈の…のんちゃん。
『…ん？…あれは、、』
円になって座ってる私達5人の中に混ざった、一つの空白の席。
黄色いガーベラの花束が置かれたその下に、よく見なれたアンティーク鞄。
…気になって開けてみれば、中にいたのは穏やかな表情で眠るジュンタだった。
『もしかして…全員ここに集合してる…？
…あっ、いや…リュウセイがいないし、ジュンタのマスターもいないから違うか。
…でも、じゃあ……これは何なの…？』
独り言のつもりでそう呟いて首を傾げつつ…元の場所に戻るために、長いドレスの裾を少し持ち上げながら立ち上がると、、
背後から馬鹿でかい声が聞こえて、飛び上がって驚いた。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
