doll＊459 ページ19
【翔くんは延命措置を望みませんでしたので、本人の意向に沿った形を取らせて頂きました。】
…そんな医者の言葉が、俺の頭にこだまのように響く。
…あぁ、そうか…翔はきっと、”天使と一緒に飛んでいく”事が叶わへんかったら…
無理に生き永らえる事はせんと、”静かに死ぬ”って…前々から決めてたんかなって。
黄｢…でも、、あいつの一番の願い…っ…叶えられへんかった…ｯ…｣
あいつは…俺のマスターは結局、病気に殺されて…俺は、それを守れなかった。
こんな俺を…兄弟をこの手にかけた俺を…”天使”と呼んでくれて…
死を身近に感じながらも…いつ命の灯火が消えるかもしれへん恐怖と戦いながらも……愛してくれてたのに。
黄｢ｯ…俺はっ……翔に…何もしてやれへんかった…ｯ…｣
翔を失った俺に残ったのは…
大きな悲しみ。
大きな絶望。
そして…途方もない空虚感だけやった。
黄｢ｯ…ごめん…ごめんな……翔…ｯ…｣
────────────────────
＊青side
(ｶﾞﾁｬｯ)
青｢んっ…？｣
物音がしたような気がして目を覚ますと、部屋が若干薄暗くて…時計を見れば16時半を少し過ぎた頃。
…あかん、確実に寝すぎた。
青｢ふぁあ…っ…んーっ……とりあえず電気…｣
ムクっとソファから起き上がって…取り敢えずこの部屋の薄暗さをどうにかしようと、ドアの近くにあるスイッチを押しに向かおうとすると…
俺がソファの上から飛び降りるより前に、パチっと明かりが点いた。
青｢…えっ？｣
『リュウセイただいまっ！』
青｢うわっ！！ビックリしたぁっ！！｣
いつの間に帰ってきたのか、ドアの所に大量のショッパーバッグを手に持ったアカリが立ってて、電気もアカリが点けたらしいけど…
いや、マジでびびった…ドッキリか思た…
青｢脅かさんといてや…｣
『ごめんごめん、そんなつもり無かったんだけど…
…あ、そうだ！リュウセイにお土産買ってきたの！はいっ！』
青｢ん？…あ、ありがとう……oh…ゴデ〇バ…｣
小さな箱に書いてあるブランド名に驚きつつ受け取ると…
アカリは【はぁーっ】と大きく息を吐きながら、荷物を持ったままソファに沈み込んだ。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
