doll＊456 ページ16
黄｢ちょっと待て、俺…アイツらが居らん事に今さっき気づいた。
…でも、ウィル…シェイとノームが俺達と離れたのは…大分前なんか？｣
ｳｨﾙ【ﾁｶﾁｶ】
ウィル曰く…二体がどっか行ったのは、相葉の家で俺が長話に付き合わされてる時。
シェイとノームがあまりにも焦ってたから、ウィルもエントも止められへんかったらしい。
いや、俺に報告しろや。
俺お前らの主人やぞ。
そう思わんでもないけど、過ぎた事はしゃーない。
せやから大きな溜め息をついて、その事実を飲み込んだ。
黄｢…分かった。待ってればアイツら来るんやな？｣
ｴﾝﾄ【ﾁｶﾁｶ】
黄｢ん、｣
ウィルとエントの言う通り、シェイとノームを待つことに決めて…
でも、ずっと空中に居ったら疲れるから、とりあえず近くにあったアパートの屋根の上に降り立って…少しの間休憩することにした。
･･･
＊5分後＊
黄｢はぁ……ん？｣
降り立ったアパートがｵﾝﾎﾞﾛ過ぎて…屋根が抜け落ちひんかｿﾜｿﾜしてたら、遠くの方からこっちに向かってくる2つの光。
やっとシェイとノームが戻ってきたらしい。
…けど、二体共どこか様子が可笑しくて、酷く焦ったように猛スピードで俺の元に飛んでくると、2体同時に勢いよく喋り出した。
黄｢…一体ずつ喋れ。何も聞き取れへん。｣
ﾉｰﾑ【ﾁｶﾁｶｯ､ﾁｶｯ】
ｼｪｲ【ﾁｶｯ…ﾁｶﾁｶ…】
黄｢…えっ、｣
ノームが慌てたように早口で言ったその言葉も…
シェイが悲しげに話した事も…
…何にも理解ができひんかった。
”翔の容体が急変した”
”急がないと今日がヤマ”
そんな事を言われたって…信じられる訳が無いやん。
つい数時間前まで…俺はアイツと一緒に居たんやから。
黄｢ｯ…まだっ…3ヶ月あったんちゃうん…ｯ…｣
あまりにも突然過ぎて、ショックで俯きながら黙り込む。
自然と溢れ出してくる、”自責”や”焦り”で心ががぐちゃぐちゃに掻き回され、暫く放心に近い状態で棒立ちしてたら…
そんな俺に気付いたらしいウィルが、俺の肩を押して…やっと我に返った。
黄｢ｯ…悪い…っ……翔の所、行くで…ｯ…｣
翔が危篤やって事が事実なら、こんな所にいる場合とちゃう。
今は考え込むのはやめて…翔の入院してる病院に向け、アパートの屋根の上から飛び立った。
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みゅー - とても面白かったです！引き込まれました！！素敵な作品ありがとうございます(*´ω｀*) (2020年4月2日 0時) (
レス) id: dcdf60e661 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - てぃてぃさん» コメントありがとうございます！作者自身若干の不完全燃焼に加え短編集を読みたいという方もいらっしゃいましたので、いつか庭師の双子の活躍も実現できたらいいなぁと思っております(^^)なお、予定については未定ですので、作成出来ない場合もありますm(_ _)m (2019年10月10日 20時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
てぃてぃ - 続編と言うかわからないのですがダイキとトモヒロの二人揃ったときの「夢の庭師」の活躍を見たいです！ (2019年10月5日 1時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Nagihimeさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりすみません！そう言って頂けると、とても励みになります！現在連載中の【小さなセカイの中で。】シリーズも宜しくお願い致します(^^) (2019年10月1日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Nagihime - 凄くおもしろかったです!!!!私は室担の黄色ジャス民なので、ジュンタとリュウタが出てきて嬉しかったです!!これからも応援してます!!!! (2019年9月26日 17時) (レス) id: b07ee6c15c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年5月28日 9時
