doll＊393 ページ3
『もう一度、愛を込めて…気持ちを込めて…人形を造って。
…師匠のドールを拾うのではなく、師匠を真似て造るのでもなく、、
自分の…自分だけのドールを。
…愛す事の出来ない人なんて、きっといないから。』
離れた所からだけど、自分が思ったことを伝えて…座り込むその目線に合わせて私もしゃがむと、、
Mr.ノアはゆっくりと顔を上げて、小さな声で一言【分かった…】と頷き、涙を隠す様に目頭を押さえた。
『ドールを愛する事で、そのドールもきっと貴方を愛してくれる。
自分の体を造ってくれた、お父様だもん。』
《ｯ…あぁ、、ｸﾞｽｯ…》
ついさっき自分を殺そうとした人に、こんな事をするなんて…
私って実は超お人好しなのかも…って思ったりもしたけど、
Mr.ノアが…粉々のリュウタのボディの所に行って、手を合わせてるのを見て…
あぁ、言って良かった…って、心から思った。
相｢アカリちゃん…｣
『さっ、帰ろっか。』
相｢…えっ？｣
そーっと…あっくんを抱きかかえた雅紀くんが近寄って来たから、笑顔で【帰ろう】って言ってみたら…一瞬で目が点になった。
驚き過ぎてほぼ変顔になってるとかは放っておいて…
【帰って大丈夫なのっ！？】って、凄い聞いてくる雅紀くんに、大丈夫だよって笑いかけた。
…多分Mr.ノアは…もう人形を利用したり、ローゼンボーイズを壊そうとしたりはしない筈だから。
『帰ろう。ねっ、』
黄｢…あぁ。｣
相｢…うん。早く家に帰って、アキトを休ませてあげなくちゃ。｣
あっくんを抱いた雅紀くんと…リュウセイを抱いた私…それに、ジュンタ。
皆で横並びで立って、周りを見渡したら…
この場所以外真っ暗だった筈が明るくなってて…私たちの立つ場所から、一本の道が先の見えない程続いてた。
黄｢水晶の壁が消えてる…
…Mr.ノアが敵やなくなったのは、ホンマみたいやな。｣
《その道を進めば、君たちが入ってきた扉…あの姿見に辿り着く。
一本道故、迷うこともない。
…行きなさい。
今まで酷い事をして、すまなかった。》
『いえ……分かりました。』
私達に頭を下げ続けるMr.ノアにペコリと一礼してから…
皆と一緒に、真っ白な一本道に向かって歩みを進めた。
『帰るよ。現実世界に。』
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
