doll＊405 ページ15
橙｢…よし。｣
瞑ってた目を開ければ、目の前には橙色の扉。
スタイリッシュな漆黒のスティックと…アンティークのドール鞄が描かれたそれは、、
俺のフィールドへと繋がる、入口の扉や。
…俺たちローゼンボーイズは、一部例外を除いて扉を呼ぶことが出来る。
人の心や…記憶の片鱗……ｎのフィールドから繋がる、空想世界なら何だって。
…ジュンタくんはさっき、その事をド忘れしてたみたいやけどね。
橙｢ジュンタくん行こ。…決戦の地に。｣
黄｢…あぁ。｣
橙色の扉の…小さくて丸っこいドアノブ。
それを右回しに捻って手前側へ引っ張り、ジュンタくんと一緒に中に入ったら……そこはもう、異世界。
黄｢…えっ、、何やここ。｣
橙｢ふふ、驚いた？ここが俺の世界やで。｣
…ここは、無限に広がるヒマワリ畑。
もちろん空想世界やけど…豊かな土も、気持ちのいい太陽もある、、
自然たっぷりで俺にとっては幸せな場所。
戦う場所としては…きっと不向きやって言われるけど、ジュンタくんには俺の大好きなこの景色を、どうしても見て欲しかったから…
この世界を、決戦の地に選んだんや。
橙｢久しぶりに来たけど、やっぱり落ち着くな…｣
黄｢へぇ…綺麗な所……っ！？うわぁっ！？｣
橙｢えっ！？ビックリしたぁ！なになにっ！？｣
自分の背丈より高いヒマワリの花を見上げてたら、、
すぐ近くでキョロキョロとフィールド内を見回してた筈のジュンタくんが、急にどでかい叫び声を上げて……ビックリして慌ててその当人に近付くと、何かを指さして腰抜かしてる。
…何かと思えば、、そこには俺の友達のミツバチさんがおった。
出たな、極度の虫嫌い。
黄｢…は、ハチっ…ハチっ…！なぁｯ、ハチっ！！｣
橙｢…あのぉ、その子俺の友達。蜜蜂のﾘﾝとﾛﾛ。
…あ、2268匹いる兄弟の中でも、一番仲良しなんやで？｣
黄｢…え、、まだ…このフィールドに……に、2000匹…ｯ…｣
橙｢あ、やってもーた。｣
俺が虫怖いスイッチをオンにしてもうたらしく、ジュンタくんは自分の膝抱え込んで超ガクブル。
…このままじゃ、いつまで経っても本題に行けそうもないし……強行突破することに決めた。
地面に座り込んでるジュンタくんの手を取って、引っ張り上げて立たせる。
…そして、”あの場所”に向かって走ることにした。
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ななみ(プロフ) - アキトおおおおおおお泣うわああああああああ(´Д⊂ヽ朝から全部読んで感動しました泣決着の予想は付いていたが読み進めると悲しい気持ちになりました泣ジュンタくん！！アキトくん大好きだよ！！ (2022年11月22日 6時) (
レス) @page29 id: c060af3ed8 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - ８７８さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しく、とても励みになります(^^)これからもこの作品をよろしくお願い致します(^^) (2019年4月20日 19時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
８７８ - いつも更新を楽しみにしてます！vol.9の更新がんばってください！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: e0fce50eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年4月20日 14時
