薔薇男子~ﾛｰｾﾞﾝﾎﾞｰｲｽﾞ~【jw】vol.5 (ページ25)

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doll＊215 ページ25

＊月本side＊(翌日)

『はぁ…』

ついに今日が来てしまった…

昨日決めたバッチリな服装に、完璧なメイクに髪型。

だからあとは出るだけ！…なんだけど……

『行きたくないー…』

一晩経てば色々考えるもので……行きたくない病を発症しました。

…あと5分で出発時間なんだけど…ソファーに沈んでうだうだしております。

『うー…』

体育座りした膝に顔を伏せてうーうー唸ってたら、さっきまでゲームしてたリュウセイが目の前に来て、真っ直ぐに私の目を見つめた。

青｢行かなあかん。

…お母さんとのこの関係、ケリつけるんやろ？そう決めたんやろ？｣

『…うん……』

…リュウセイの言う通りだ。

これは私が決めたこと。

お母さんと、いつまでもこんな関係続けてちゃいけない。

…きちんと話す。

大丈夫…大丈夫…って心に言い聞かせて、私は荷物を持って立ち上がった。

『…ふぅ……行ってくる。』

気持ちを落ち着かせるように息を吐いてから、玄関へ向かおうとすると……後ろからワァーっと大きな声。

赤｢頑張ってぇぇーっ！！｣

橙｢アカリふぁいとぉーっ！！｣

『ふふっ…ありがとう、2人とも。』

振り返ったら2人が熱烈な応援をしてくれて、、しかも可愛いアクション付き。

両手を広げてばたばたーってさせて、めちゃくちゃ可愛いけど…リュウセイは恥ずかしかったらしく、そんな2人の後ろから出てきて【頑張れ。アカリなら大丈夫。】って激励してくれた。

『みんなありがとう。

…じゃあ……行ってくるね！』

青＋赤＋橙｢いってらっしゃーい！！｣

みんなに玄関でお見送りしてもらって、元気が出た私は…お気に入りのパンプスを履いて、外へ出た。

…大丈夫。私は一人じゃない。