薔薇男子~ﾛｰｾﾞﾝﾎﾞｰｲｽﾞ~【jw】vol.5 (ページ13)

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doll＊203 ページ13

『っ…リュウセイ……まさか、、だいちゃん…』

青｢…いや、ローザミスティカの反応はある。

多分…ただの薇切れやと思う。｣

『そっか……良かった…』

機能停止するまで力を使って…しんどかっただろうに穏やかな顔なのは、きっとトモヒロくんが一緒だからなんだろうな。

…眠ったまま起きないだいちゃんを抱っこして、トモヒロくんも一緒に抱きかかえる。

一刻も早く、だいちゃんを現実世界に連れ帰らなきゃ。

青｢早よ帰ってダイキに薇を巻いてやらな。

…まぁ、またこの森を抜けなあかんねんけど…｣

『うん。…大丈夫だよ、さっき通ったところは草木が潰れて道になってるから。』

青｢…まぁ、せやな。｣

だいちゃんとトモヒロくんを落とさないように、ぎゅっと抱きかかえてさっきの森へ戻ろうとすると……何かが木に引っかかってるのが見えて、歩みを止めた。

『…ん？…あれは……弓？』

青｢…ん？…何が？｣

『あ、いや……何でもない。』

リュウセイには高すぎて見えてないみたいだし、私も見なかったことにしてその場を立ち去ろうとすると、コツっと足に何かが当たる感触がした。

『…ん？』