doll＊180 ページ39
『…ん？』
あれから暫く経って…4人が帰ったから部屋の片付けをしてたら、リュウセイが廊下に出ていくのが見えた。
『どこ行くの？…まさかもう見回り？』
青｢おん。行ってくるわ。
あ、ダイキは家に置いてくから心配せんといて。｣
『えっ、ちょっ、1人で行くの？兄弟で協力するとか言ってたよね？』
青｢せやから1人ずつ交代制やで？｣
リュウセイは【2時間で帰るから大丈夫や！】とか言ってるけど…
私は集団行動するなら安全だと思って許可したんだけどなぁ…なんて思ってたら、感情が顔に出てたらしくてリュウセイに微笑みかけられた。
青｢そんな顔せんでも大丈夫。俺に何かあったら、他の奴らに人工精霊を飛ばして応援呼ぶから。
それも一種の協力プレイやろ？｣
『…でも…もし応援が間に合わなかったら…』
青｢アカリ、俺を信じてほしい。
俺は簡単にやられるほどヤワやないし、ノゾムも一緒や。きっと大丈夫。｣
『…うん……わかった。』
リュウセイの事を信じてないみたいなのが嫌で渋々承諾したら、リュウセイは柔らかい笑顔を私に向けて、物置部屋の中へ消えていった。
『…ｯ、』
…いいって言ったけど……正直不安だ。
だって、のんちゃんをあんな目に遭わせたやつだよ…？
ドールの体を簡単に壊せるようなドール…そんな奴のいるかもしれない所を見回りに行くって…
『…はぁ〜…リュウセイ〜…』
長ーいため息をつきながらリュウセイの名前を呼んで、取り敢えず何かして不安をかき消そうと、片付けの続きをしようとすると…視界に入ったのはハンガーに掛かった小さなシャツ。
『これ…のんちゃんのお気に入りだったな…』
体の小さなのんちゃんのために、私のものをリメイクしたピンクのTシャツ。
実は元彼からのプレゼントだって知ってすっごく驚いてたけど…その後、言い争いながらもあっくんに貸してあげてたな。
…あぁ、そうだよ…出会った時よりだいぶ大人びて…しっかりしてきてたんだよ…
なのに…のんちゃん…
『…ｯ……ふっ…ぅ…』
やばい、泣く。
そう思った時にはもう遅くて、涙が零れて止まらなくなった。
でも、誰も見てない時くらい…泣くのを許して欲しい。
…いいよね、のんちゃん。
赤｢アカリちゃん…｣
こんな姿を見ていた人がいたなんて、私は気がつかなかった。
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祐莉 - 小瀧君がピンチな中異変に気付いた藤井君達がどうするのか気になります。相葉ちゃんの設定ありがとうございます。本業は、モデルさんなんですね。それに、相葉ちゃんの以前の反応的に、あかりちゃんと相葉ちゃん面識がありそうで、今後の展開にわくわくです♪ (2018年9月21日 2時) (
レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもご愛読ありがとうございます！2人の設定の事ですが、この後の『悲劇』からどんどん絡んでいきますので、それからになりますね。もう少しだけお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2018年7月25日 7時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - お久しぶりです。悲劇が何なのか凄く気になります。それに、のんちゃんの秘密も気になりますね。そういえば、大野君と相葉ちゃんの設定を載せるのは、あかりちゃんたちと絡んでからですか？ (2018年7月25日 3時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2018年6月29日 14時
