2-3*無知 ページ8
え?
たくさんの疑問が浮かぶ。
Aって誰?
2人は知り合いなの?
刻音さんの持っていた本が落ちて
地面に叩きつけられた。
「ひ…ッ、ごめんなさい…言う事聞くから殺さないで…ッ!!」
顔を真っ青にして刻音さんは後退りする。
怯えてる…?
そして耳を塞いで蹲み込んでしまった。
ごめんなさいと何度も繰り返していて、
明らかに様子がおかしい。
「…花子、どういうことだ?」
「知り合いなの…?」
「…分からない。
………知り合い、…だけど。」
震えた声でそう答えた花子くんは、
酷く辛そうな顔をしている。
そのままゆっくり近付いて、
刻音さんの目の前で足を止めた。
「ごめんなさい…ごめんなさい"つかささん"…」
「ッ」
その言葉を聞いて花子くんは刻音さんに伸ばしていた手を引っ込める。
…"つかささん"?
聞いたことのない名前に私達は戸惑った。
花子くんはその人のことも知ってるの…?
「…あ」
刻音さんは何かに気付いたように、既に真っ青な顔を更に青くする。
そろそろ死んでしまうんじゃないか、
もう死んでいる筈なのにそう思ってしまう程に。
「ぁ、違う、違うの…今のはわざとじゃなくて……嫌…嫌……もう苦しいのは嫌ッ…!」
何をされたら、
あんなになるの…?
ただ呆然と見てることしかできなかった。
「俺はつかさじゃないよ。」
刻音さんは頭を撫でている花子くんを見上げる。
顔と服を何度も見て、
人違いだったことに気付いたらしい。
安心したように泣き始め、
花子くんはその涙を指で拭った。
暫くすると刻音さんは意識を手放した。
長い沈黙。
「…おい、花子。」
源くんが沈黙を破っても無反応な花子くんに源くんが再び声をかける。
「!あ、あぁ。…行こう。」
漸く反応をしたと思えば
そのまま外に出ようとする。
「ま、待って!どういうことなの…?」
「…詳しいコトは、またいつか、話すから。」
…今は話せないこと、なのかな。
花子くんのことを何も知らない自分が虚しくて、胸が痛んだ。
✂-------------㋖㋷㋣㋷線-------------✂
テストの息抜きが想像以上に評価され震えています。
本当にありがとうございます…!
激遅更新、
グダグダストーリー、
細かいミスなど申し訳ありません…
生暖かい目で見守ってください…(((^^;)
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ハヒフ - そこでやめないでくれぇピエン (2022年2月21日 21時) (レス) @page19 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
刃華禰 - 更新待ってます!! (2020年3月25日 14時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきもち。(プロフ) - そうなんですね!ありがとうございました! (2020年3月16日 10時) (レス) id: 9402601da5 (このIDを非表示/違反報告)
ニノミ(プロフ) - ゆきもち。さん» すみません…わからないです…。本作品のcssは他の作者さんが配布していたものを使用しているのですが、その作者さんがいつの間に占ツクを退会されたのかアカウントが消されていて配布も行っていないようです。お役に立たずごめんなさい…。 (2020年3月16日 10時) (レス) id: 913fcb9d41 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきもち。(プロフ) - cssのパスってなんですか?? (2020年3月16日 0時) (レス) id: 9402601da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニノミ | 作成日時:2020年2月18日 20時