マネージャーから始まる恋。【ARS】Part6 (ページ7)

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After that 《121話より》 Shizuku ページ7

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二宮さんが誰かを好き、なんてそんなの行動や言動の一つ一つを見ていればすぐに分かった。

いつだってふとした時に彼の隣に居たのは彼のマネージャー

そう、神崎さんだった。

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最初は興味本位だった。

私に靡かない男性なんて居ない。…だけど二宮さんは違った。

いくら可愛い顔して誘っても、積極的に話しかけても私に振り向いてくれることはなかった。

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そのくせに、私なんかよりもあまり可愛くなくて、格別にスタイルがいいわけでもない神崎さんとは仲が良くて正直ムカついた。

和『…マネージャー』

そう神崎さんの名前を呼んでる時の二宮さんはなんだか楽しそうだった。

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だからすぐ気付いたんだ。

二宮さんは彼女のことが好きなんだ…って。

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嫌な女でいよう、そう思って神崎さんに近づいたのに…そんなこと出来ないくらい憎いほど彼女はいい人だったんだ。

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私のことだけ見てほしい。

こんな気持ち初めてなの、だから私のことだけ好きになって。

縋る思いで二宮さんの手を握ったけど、その手はすぐに離された。

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真っすぐに私の目を見つめてくる。そして言った。

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和『…ごめん。雫ちゃんの気持ちには答えられない』

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和『…今、心から大切にしたい子が居るんだ』

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ああ…これは本気なんだ。二宮さんの目を見て思った。

本当に、本当にアナタのことが大好きでした。

だけどそれも今日で終わり。

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さようなら、私の『初恋』。

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Fin