123.追いかける Kazu ページ1
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Aに会いたい、頭を巡るのは、ただそれだけだった。
連絡しようとも思った。…けどそんなんより面と向かって話したかったから。
ここ数日間あえて連絡を避けてた。
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今、何してる？どこにいる？
…もしかして俺のこと怒ってる？
思うことは色々あった。けど、やっと久しぶりに会えるって、話せるって。
それが堪らなく嬉しい。
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和 「…ただいま」
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マネージャー、泣いてたときも傍に居てやれなくてごめん。
だから今日はその分、俺の気持ち正直に伝えさせて。
今までマネージャーが一人で抱え込んでたもの全部俺に預けて？
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リビングまで向かうとメンバー達が集まっていた。
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すると、メンバーは血相変えて俺を見つめた。
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雅 「ねぇ、どうしよ…マネージャー居なくなっちゃった！」
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居なくなっちゃった、ってそれどういう。
ごめん、全然頭が回んない。
どうせ嘘、だろ？そんなドッキリ全然おもしろく…
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『嵐さんへ
数ヶ月間楽しかったです。
至らないマネージャーでごめんなさい。
これからも陰ながら応援しています。
今までありがとうございました、さようなら』
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信じられなくて、信じたくなくて体の震えが止まらない。
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ボーッと立ち尽くすことしか出来ない。
けど…ふと胸ぐらを掴まれた。
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潤 「おいニノ、このままでいいのかよ？」
それはいつにも増して真剣な表情の潤くんだった。
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潤 「このままだとマネージャー本当に行っちまうんだぞ？ニノだって嫌なんじゃねぇの？
大事なんだろ！マネージャーが」
…んなの、嫌に決まってんじゃん。嫌に。
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潤 「A、地元の北海道に帰るってさ。
早く、迎えに行ってやれよ」
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潤くんが力なく笑った。
ありがとう、潤くん。
俺言ってくるよ。マネージャー、…Aに。
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自分の気持ち。
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作者名：大宮華花
| 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/nino1206smile/
作成日時：2020年5月4日 20時
