126.マネージャーから始まる恋 ページ4
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初めてキスを交わしたあの日よりも心が通じ合っているようなそんな気がした。
恥ずかしい、なんてそんなこと考えることもなくただ嬉しかった。
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…ちょっとして唇が離れて、お互いに見つめ合う。
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あ 「本当？」
和 「…ん」
あ 「だって、…雫ちゃんは？付き合ってるんじゃないの」
そうだよ。あんな大々的に熱愛報道だって出てたのに。
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和 「あーあれ間違い。そもそも俺雫ちゃんと付き合ってないし」
あ 「間違い？」
和 「あの後も告白されたけどキッパリ断った。…だって俺は」
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目線を背けていた和が真っすぐに私の瞳を捉える。
…もうやだ。なんでこんなにかっこいいんだろう。
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和 「…ずっとマネージャーしか見てないもん」
ふふって笑った和は『あ、…でも違ぇか』なんて頭を掻いて
和 「もうマネージャーじゃないんだもんね」
って爽やかに笑う。
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和 「んじゃあもう、堂々と付き合えるね。…A」
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当たり前だけど今まで呼ばれた名前で一番嬉しい。
私も和が…和が一番好きだよ。
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和 「で？私はアナタの返事聞きたいんだけど？」
あ 「そんなの…」
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和 「…ぉっと」
あ 「そんなのオッケーに決まってるでしょ…バカ」
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自分から和に抱きつくと彼は私の頭をポンポンと撫でた。
この瞬間をずっと待ってたの。
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アイドルとマネージャー。このふたつの線が結びつくことなんて絶対にないと思ってた。
だけど、たとえ遠くても想い続ければ恋は実る。
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マネージャーから始まる恋、こんな出会い方もアリだよね？
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END
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作者名：大宮華花
| 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/nino1206smile/
作成日時：2020年5月4日 20時
