32.見方変わった？ ページ7
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あ 「あ、…りがとうございます」
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さっき塩分多いなんて言ってた人が
手伝う…ってもしかしてなんか企んでたり？
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和 「…多分洗う食器はこれで全部」
あ 「あ、すみません。あの…あとは」
てっきり皿洗いまで二宮さんがやってくれるのかと思って、
『後はやります』そう言おうとしたら。
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和 「皿洗いはよろしくね」
なんて、片目をウィンクさせて、笑顔で言った彼。
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あ 「…はい」
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なんだ。てっきり手伝ってくれるかと思ったのに〜。
まあ、二宮さんは少なくともそんなに優しくないよね。
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和 「もしかして今ちょっとイラッとした？」
あ 「え、あ、…そんな滅相もないです！」
和 「ふふ。やっぱり面白いなぁ〜」
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ヤバい。もしかして今顔に出てた？
二宮さんに会うたび面白いって言われてる気がする。
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和 「ほい。これ」
あ 「…え？」
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二宮さんの手の平には一枚の絆創膏。絆創膏？なんで？
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あ 「あ…っ」
和 「剥がれてるから」
今日の夕食つくったときに切っちゃったの、ほんとだ。全然気付かなかった。
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和 「んじゃ、おやすみ〜」
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…なんか、二宮さんってよく分からない。
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作者名：大宮華花
| 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/nino1206smile/
作成日時：2019年7月3日 23時
