42.突如の提案 ページ17
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あ 「はあ〜お腹いっぱい」
潤 「よかった。
つか、替え玉するとか結構大食いなんだな」
しまった。松本さんの前でとんでもなく
女子っぽくないところ見せてしまった。
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あ 「ラーメン大好物なんですっ！
でも、松本さんの笑顔バッチリ撮れたので目的は果たせました」
潤 「そりゃよかった」
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松本さんは自身の身につけている腕時計にチラッと目線を移した。
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潤 「…まだ時間あるか」
あ 「そうですね」
このままそこら辺ぶらぶらして、ホテル戻るっていうのも有りかも。
でもせっかく北海道来たしそれじゃもったいない？
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なんて一人で色々考えてたら
潤 「お土産は最後だとして、せっかくだしあそこ行くか」
あ 「…えっ」
松本さんがほんの遠くを指差した。
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ラーメン屋を出て、私達を迎え入れるかのように
ちょうど目の先に立っていたのは水族館。
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あ 「す、…水族館」
潤 「やだった？」
あ 「…いや、滅相もないですんですけど」
潤 「けど？」
何食わぬ顔で水族館に行こう、だなんて言う
松本さんが正直こわい。
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水族館なんて、男の人と行ったことなんか一度もないし…これじゃあまるで。
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あ 「でもバレたら大変じゃないですか？…人も多いし」
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シーンとした空気の中でそう呟くと
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潤 「今日は一日中俺に付き合ってくれるんでしょ？」
あ 「え、あ…ちょっと！」
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松本さんは私の言葉に聞く耳なんて持たずに、そう悪戯に微笑んで、一人先に足を進めていた。
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作者名：大宮華花
| 作者ホームページ：http://s.ameblo.jp/nino1206smile/
作成日時：2019年7月3日 23時
